2019年5月17日
「ハチ激取れ」設置
今の時期、女王バチが巣作りを始めるため、ここでクイーンビー捕獲ができれば、夏、それから秋の運動会練習シーズンに働きバチが飛び回ることがありません。
本日、園のまわり8か所に、トラップをかけました。その名も「ハチ激取れ」。(激ナントカといういい方は、日本語として完全に定着したのですね。50代以上のおじいちゃん・おばあちゃんの世代は違和感を感じる人もいるかもしれません^^;。)
本当は、GW中くらいがよいのですが、少し遅くなってしまいました。効果を期待したいです。
設置しているのを興味深そうに見ていた子どもたち。昨年のものを引き上げたら、ハチの姿もわからなくなっているような残骸でいっぱい。大人は見たいとも思いませんが、子どもたちは我先にのぞき込み、「頭だ!」「ハエがいる!」ととてもおもしろそうでした。
そうだね、見たいよね。教頭も子どもの頃ゴキブリホイホイはよく観察していました。
2019年5月16日
本部役員、お疲れ様でした。
本日PTA総会があり、旧本部役員が退任しました。この代はなり手がなく、くじ引きで決まった方々で、全員仕事を持っていました。
決まった時は、ずいぶん不安とストレスがあったことと思います。園も「幼稚園に協力できる専業主婦の家庭が多数」との認識をあらため、誰でもできるようなPTA本部役員にしなければならないと、活動改革に拍車をかけた2年間でした。
しかし、こうした退任した方々のほっとした笑顔をみると、たいへんでも、やっていただくのは悪いことばかりじゃないなあとあらためて思います。1年前、会長を引き受けてくれたAさんの決心した美しい表情は忘れられません。いやだ、不安だと思っても、仲間と協力してやり遂げてくれた姿勢は尊敬に値します。人を尊敬できる気持ちは、とても幸せです。
新本部役員から、旧本部役員に慰労の花束が渡されました。新本部役員はすでにチームワークはできているようです。楽しい充実した1年になりますよう、園も協力していきます。
2019年4月11日
続・卒園式
4月8日、桜満開の小学校の入学式。終了後、新1年生たちがランドセル姿を見せにきてくれました。
誇らしげな表情を先生・職員に見せてくれた後、園庭でがんがん遊び始めました。遊具に登ったり、サッカーをしたり。おめかしが泥だらけ!
こうした姿を見ると、卒園式からつながっているなあ、と思います。卒園式の練習の時は、「大きくなるためにはちょっと大変なことをやり遂げられなければならない」と伝えて、長い時間姿勢をよくし、集中して動くことを頑張らせます。入学式後に園に来てくれるのは、「ほら、頑張ったから1年生になれたでしょ。」と報告に来てくれたように感じられるのです。ここまでが卒園式なのだなあと。
自分が安心して出せ、大人や友達を信頼し、少しくらいつらいことも逆に楽しんで乗り越えられた幼稚園時代。これからはそうとばかりはいかないことに子どもたちはだんだん気づいていくでしょう。正しいと思うことだけが通用するわけではありません。年をとるにつれ、ずるさや割り切り、場合によっては手を抜いてうまく立ち回ることも必要になります。そうだとすれば、幼稚園があまりに恵まれた環境であるのはマイナスなのでしょうか…?
それでものびのび幼稚園は、今まで通りでありたいと思います。子どもたちが思うような自分でなくても自分の存在を肯定でき、頑張ることが価値だと信じられ、生涯心の基地となり得る場所でありたいと。そうでなくちゃ、この仕事やっていてもつまらないですからね^^
2019年3月6日
2歳児だって、登れるもん
本日3月6日(水)、2歳児にじ組満3歳児おひさま組合同で、進級記念遠足に行ってきました。まず、この写真をご覧あれ。
岩宿遺跡横の琴平山です。急でしょ?頂上でジュースとビスケットのおやつを楽しみに、みんなでがんばって登りました。途中で「疲れた~」と弱音が聞こえることもありましたが、先生たちは笑顔で「大丈夫。登れるよっ」と励ましていきました。
下りも怖いくらいの急坂です。おしりを地面につけてそろそろ下ります。
さて、下山(?!)して、帰る予定時間になっていたのですが、駐車場隣の公園を目の前にして帰るのはあまりにも可哀そう・・・ということで、10分だけ遊ぶことにしました。ご褒美ですもの。
帰りのバスは、2歳児なりのほのぼのとした達成感にあふれていました。みんな、ひよこ組になれそうだね^^
2019年3月6日
鬼ごっこの葛藤
クラスがまとまってくると、集団遊びの楽しさにみんな目覚めます。3歳児もちょうどいい難しさのルールの鬼ごっこが楽しくて仕方ないようです。今年は朝の思い思いの遊びの時間に、先生が支援につくようにしていますので、長い時間遊びが続きます。
写真はバナナ鬼。鬼にタッチされるとバナナになってしまい、仲間が助けにきてバナナの皮をむくと、また逃げられるというルール。バナナになってしまうというイメージがおもしろいのでしょう。ネーミングは大切ですね。考えた人は天才だと思う。
ある日、いつも砂場遊びをしていたAちゃんが珍しく入ってきました。Aちゃん、実は走るのが速い速い。Bくんがつかまり、泣き出します。Bくんは負けず嫌いで、つかまるのが大嫌い。先生が近づいて、訳を聞きます。するとBくん「のどが渇いちゃった(涙)」「じゃあ、お水飲んできたら。先生みんなと待ってるから」「汗がでてきた(涙)」「そう、先生のタオルで拭いてあげる」「・・・・・Aちゃんが走るのが速いんだよう(怒涙)」Bくん、3度目にして本音をカミングアウト。
結局Bくんは、先生の「一生懸命走ればBくんも速くなるよ。またやろう」という励ましも聞かず、今日は離脱。Bくんの学びは、知らなかったクラスの友達の個性に気づいたこと、そしてつかまることもあるし逃げ切れることもあることを受け入れていくこと。負けず嫌いのお子さんは、これがなかなか難しいのですが、この切り替えができることにより、集団で楽しめることが各段に増えます。
園生活は楽しいことばかりではありません。Bくんは悔しくて涙していましたが、悔しいだけでなく何か手ごたえを感じています。この悔しさを乗り越えられればお兄さんになれると。だから、きっと明日も鬼ごっこに参加することでしょう。時間はかかるかもしれませんが、気持ちに寄り添いつつ励ましつつ、時には本人に考えさせながら、気長に成長を見守りたいと思います。
毎日濃い学びが展開されてます。
2019年2月20日
あーあ、終わっちゃった
2月16日(土)作品展が催されました。 今年の全園共同制作は「のびのびの森」。遊戯室が、動物や木々で飾られた探検の森になりました。
この行事は、きりん組にとって協力して作り上げる活動の集大成です。大きな作品の他、ゲームとルールを考え、どうお客さんをおもてなしするか相談します。
前日自分たちでも遊んでいるので、お客さんに対しても熱のこもった説明をします。これは魚釣り。一番難しいのは亀、一番連りやすいのはザリガニだそうで、見た目の釣れやすさとは違います。やってみたら、本当なのでびっくり!誇らしげなS君。
保護者、下学年のお友達、卒園生など大勢のお客さんが見え、大盛況のうちにのびのびの森は幕を閉じました。終了したとたん、子どもから「大成功!」の声があがりみんなで拍手をしました。Aくんはぽつりと「あーあ、終わっちゃった。」楽しみにしていた作品展のおもてなし、終わっちゃったね。でも、みんなの心にはたくさんの栄養がわたったはず。小学校に行っても、力を発揮していってね。
さて、のびのびの森を支えた各学級の作品を一部紹介します。
各クラス二つずつ動物を作ってくれました。「みつけてね!」ゲームがきりん組手作りプログラムにあり、レアキャラ「ようせいジョニー」は自信作です。「霧の中のジョニー」って知ってます?
2019年2月20日
絵でみる子どもの成長
2月16日(土)の作品展で、子どもの自由画が展示されていました。意味がわからないと、成長したと言われても???だと思いますので、今回は子どもの絵と発達の関係を、のびのびの子どもの絵を実際に示しながらご説明します。
<擦画期・さつがき1~2歳>
自分の手の運動や跡が表れることに興味を持つ、これが子どもの絵の出発点です。この時期のなすりつけやこすりつけで、確かめ実験を繰り返すのはとても意味のあることなので、見守りながらたくさんさせていきます。
<錯画期・1歳6ヶ月~3歳>
この時期になると、意思のあるしっかりとした線を描くようになります。自分の描いた線が元あったものの景色を一変させたことに満足して、共感を求めてきます。この時期にぐしゃぐしゃ描きやなぐり描きを十分にやって満足した子どもは絵を描くのが好きな子どもになっていくといいます。
<象徴期・しょうちようき3~4歳>
子どもはぐしゃぐしゃ描きをしているうちに、線のかたまりや円形らしきものをさして、「りんご」とか「おかあさん」とかいうようになります。「何をかこうかな?」と考えてから描くのではなく、描いた後でその象徴的な形から具体的な形を連想して意味づけします。このお話を一緒に聞きながらお絵かきを見守ってあげる時間が子どもの自己肯定感を育み安心する時間なので、園で絵を描くときは、保育者はたくさんお話を聞くようにしています。
この時期見られる、頭から手が出る「頭足人」は、世界共通の子どもの絵です。
<カタログ期3~5歳>
この時期は、自分の知っている形がいろいろ描けるようになり、自分の知っていることや経験したことを表現しようとします。描かれている形は説明されてなくても十分に理解できます。思いついたものを脈絡なく並べていき、まるで商品のカタログのようです。言葉も相当豊富になっているので、ものの大小の比較や正確さをただすようなことは言わず、興味をもって質問などして、子どもがたくさん絵をかきたくなるように促します。
<図式前期・ずしきぜんき5~6歳>
子どもが知的な面でも情緒的な面でも成長してくると、一つひとつの事柄に対し「人とはこんなもの」「家とはこんなもの」という概念が形成されてきます。それぞれの要素はどの子どもにも共通しているのが面白いところです。
大きな特徴として「ベースライン」があります。空は上にあり、地面は常に下にあります。写実画のように、一視点から見えているものを描いているのではなく、自分を中心としたものとの関係を理解し描いている時期です。
こうした見方でお子さんの絵をもう一度眺めてください。発達している様子がわかることでしょう。たかが絵、されど絵。来年度はさらにその月齢らしい生き生きとした絵を披露したいと思います。 (参考・一部引用:芸術による教育の会「子どもの絵について学ぶ」基礎編より)
2019年2月1日
鬼は外!福は内!
のびのびの鬼は怖いです。楽しい鬼では「自分の欠点と向き合う」効果が半減してしまいます。子どもたちには安全な場所で、思い切り怖い思いをしてもらいます。鬼に豆を投げて、自分の中の鬼も追い出します。怖くて泣きながらも立ち向かう様子は、感動的です。
豆まきが終わり、教頭が職員室へもどったら、隣の年少ひよこ組からおいおい泣き声が聞こえてきました。何事かと思って行ってみると、担任の近藤先生が部屋にもどってきたので、駆け寄って子どもたちが泣いていたのでした。
みんなが鬼が怖くなくなった時、何に立ち向かわなくてはならなくなるのだろう。怖くても、逃げてばかりはいられないことが人生ではあります。逃げずに乗り越えていけるように、みんなの心に福がたくさん来ますように。