幼児期にふさわしい生活を送る
園庭に咲いている花で色水を作って遊んでいます。自分の気に入った色にしようと頑張っています。盛んにコマ回しをして遊んでいる子もいます。お友達に負けないように何度も何度もコマを回しています。
幼児期は遊びを中心とした生活の中で、自分の興味や関心にもとづいた直接的・具体的な体験をすることで、好奇心や探求心が芽生えます。この好奇心や探求心を持つことが、小学校以降の学習に対する自ら学ぼうとする意欲や態度へとつながります。
また、砂場や園庭での遊具の貸し借りを通して他者との関係を築き、たくさんの友だちとの集団生活の中で園では守らなければいけないルールがあることを知り、社会性を身につけます。園での生活を通して、子ども達は他者とかかわり、達成感、充実感、葛藤、つまづきなど、喜怒哀楽を味わい豊かな人間関係を学びます。
のびのびこども園は昭和50年3月に開園して以来、豊富な経験と実績を積み重ねてきました。幼児期には幼児期にふさわしい生活を送ることが、何より子どもたちの発達を助長することだと確信しています。
園長 須田 征洋
沿革
昭和50年 3月 | 学校法人つくし学園のびのび幼稚園 開園 |
初代理事長・園長 須田匡一 | |
昭和50年 4月 | 第1回入園式 |
昭和55年12月 | 体育館(遊戯棟)完成(鉄骨造2階建) |
昭和62年 9月 | 給食棟「ふれあいホール」完成・自園調理の完全給食開始 |
平成11年 4月 | 預かり保育開始 |
平成19年 4月 | 未就園児と保護者のための子育て支援「のびのび広場」開始 |
平成21年 4月 | 第二代園長 須田征洋 就任 |
平成21年 4月 | 認可外保育施設「たまごぐみ」開設 満一歳からの受入を始める |
平成24年 1月 | 新園舎完成(鉄骨造2階建) |
平成24年 4月 | 群馬県より認定を受け、幼稚園型認定こども園となる |
平成27年 3月 | 第二代理事長 須田勝代 就任 |
平成27年 4月 | 子ども・子育て支援新制度に移行 個別支援クラスはと組開設 |
令和 2年 4月 | 幼保連携型認定こども園に移行 「のびのびこども園」となる |
事業内容
■満一歳から小学校就学前までの教育と保育
■子育て支援
(未就園児の親子登園、育児相談、一時預かり事業<一般型>)
こんな子どもに育てたい 園の教育目標
「たくましく個性的でのびのびとした子ども」
「思いやりがあり 誠実な子ども」
「豊かな自己表現ができる子ども」
「好奇心に満ち考えて行動する子ども」
教育の方針と特徴
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遊びの時間を大切にしています
幼児の遊びには幼児の成長や発達にとって重要なことがたくさん含まれています。幼児は心と体すべてを使って、環境に働きかけ思考を巡らし協同する力を育んでいきます。単に空いた時間を埋めるのではない、自発的な活動としての遊びは幼児期特有の学習です。のびのびこども園では、幼児にふさわしい環境を設定し、遊びの時間を保証しています。
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屋外の活動を多く取り入れ、自然と触れ合う機会を多くしています
朝の思い思いの時間は、外遊びが基本です。走ったり跳んだりすることはもちろん、季節を全身で感じられるよう、水・砂遊び、虫捕りや自然物を使った遊びをたっぷりできるようにしています。2歳児以下の学年は、たくさんお散歩をします。
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生活習慣やルールを大切にしています
各学年で年齢相応の生活習慣を身に着けていきます。そして、あいさつをする、返事をする、話を聞くなどは相手を尊重する態度ととらえ、しっかりできるようにします。遊びや生活上のルールはなぜそうすることが必要なのか子どもなりに意味が理解できるよう伝え、繰り返し行い、就学に向けた集団生活の基礎を築きます。
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内面を表す喜びをたっぷり味わい子どもの感受性を生かした発表をします
ことばで発表する・演じる・描く・作る・歌う・楽器を奏でるなどは、まずはありのままに自由に表現することを楽しみます。その後、子どものよさを生かした発表を対外的に行い認められ、自信を培います。技術は後から身に付いていきます。
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小動物の飼育や広い自園の農園での野菜栽培をしています
子どもたちが当番で世話をしています。自然や命の不思議さ、素晴らしさに日々触れることができます。
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正課に運動教室と音楽教室があります
運動教室では外部講師の指導により、楽しみながら体を思い切り動かす他、、少し難しいことにも挑戦する意欲を培っています。はと組・低年齢児向けの音楽教室は音楽療法をベースに様々な音楽や楽器に親しんでいます。
現在こんなことに力を入れています
人と関わる力を育てる
子どもが友達と仲良く遊べるようになるためには、色々な段階を踏むことが必要です。まず、安心して自分の思いを出せる事。そして友達とのかかわりが増える中で、避けられないのがトラブルです。のびのびこども園はケンカなどのトラブルをプラスと考え、生きていく力に変えていきます。楽しそうにふるまってはいるけれど、表面的に同調して自分を出さないでいる・・・そんな幼児期を過ごすより、幼いながらも真剣な人間関係の困難を一つ一つ乗り越えて深く人と繋がる経験ができたら、自信を持って小学校に進学できると考えるからです。のびのびこども園は、子ども達に寄り添い、伝えあうこと、折り合うこと、そして相手を尊重することができるように保育を心掛けています。
園生活の様子をお伝えします
初めての集団生活。園での様子が気になる保護者の方も多いと思います。のびのびこども園では、登降園時にお会いしてお話ししたり電話をかけたりするなど直接お伝えすることを基本としていますが、他にも次のような方法で子ども達の園生活をお知らせしています。
・園便り(毎月・園長)
・クラス便り(学期に一回・担任)
・出席ノートに個々にお便り(0,1歳児とはと組・担任)
・メーリングリストメール(担任など クラスの様子のレポートや事務連絡)
・ホームページ(行事開催時など・園長、教頭)
・給食献立を写真付きで紹介(HP「給食のおへや」ほぼ毎日更新)
・園生活の写真販売
遊びの学びを行事につなぐ
行事は多くの保護者や外部の方が来園します。行事に追われて日々の幼児中心の生活が充実できないことは、多くの園の悩みだと聞きます。のびのびこども園も数十年前は外側から見て「すごい」と言われるような行事発表を目指してきました。厳しい練習をやり遂げ、立派に発表し認められることは達成感があり成長を遂げられた面はあるでしょう。しかしその陰で、幼児が自ら物的にも人的にも環境に働きかけ自らのペースで気づきゆっくり色々なことを学んでいく時間が犠牲になっていたことは否めません。しかし、行事で中途半端な姿をお見せするわけいにはいかない…。
現在のびのびこども園は、生活の節目の成長をお見せする機会が行事ととらえ、行事のために保育するのではなく、遊び学んだ姿を発表する場と考えるようにしています。作品展は大人が手を入れて美しく立派に作り上げるのではなく、子どもの発想を生かし、荒っぽい大胆な表現を生かすようにしました。運動会のダンスや発表会の劇は全て大人が作るのではなく、子どもと振りやセリフを考えていっしょに作り上げました。もちろん、練習により覚えなくてはならないこともありますが、以前より子どもたちが自分たちの発表という意識をもち、生き生きと行事に取り組み、お見せする姿も主体性あふれるものになってきました。
思い思いの遊びで、日々の活動で、子どもが身に着け楽しんできた姿を行事にのせる。のびのびこども園は進化し続けています。
課外活動
(有料・年中〜小学校卒業まで)
スポーツ教室
「幼児体育連盟」による指導です。幼児に合った対応・内容の楽しい教室なので、知らず知らずのうちに体をたくさん使えます。小学生のクラスは、学校のカリキュラムが考えられており、加えて力のあるお子さんは、連続バック転や逆立ち歩きなどにも挑戦しています。また、小学生の本気の鬼ごっこは迫力満点でとても楽しそうです。
サッカー教室
サッカーは憧れのスポーツの一つですが、幼児向けにきちんと教えてくれる希少な教室の中の一つです。こちらも「幼児体育連盟」の指導です。現在男の子も女の子も参加しており、元気いっぱい練習しています。希望者は幼児サッカーの大会に出場しています。