2021年1月
2021年1月19日
進学後の自力通学に向けて
ほとんどの子どもは、自家用車の送迎で園に通っています。しかし、小学校に入学したとたん、自力歩行で通学しなくてはなりません。本日、園外歩行練習を行いました。
晴天に恵まれましたが、とにかく風が冷たく風花が舞っていました。例年は進学者の多い新里東小学校の周辺道路で行うのですが、今年は工事中だったため、新里中学校の北の道路で実施しました。
先週一度練習をし、今日は「テスト」の日。子どもたちはドキドキです。最初に、交通ヘルパーさんに、歩行者用押しボタン式信号の説明を受けます。
自分でボタンを押し、二人一組、一列で歩道を歩きます。
大きめの交差点。どの信号をどこらへんで見るのか、どのタイミングで渡ったらいいのか、習ってはいても不安です。大人の顔を見て、判断を仰ぎます。
「自分で決めて渡ってごらん」
ためらいながらいると、信号はあっという間に赤に!おまわりさんに指導を受けます。
さあ、手をあげて。
右折車もあり、大型トラックも通り、気を付けることがたくさんあります。子どもだけで歩くのは初めはとても怖いでしょう。たくさんの大人に見守られる中で、自分で判断して信号を渡る経験をします。
最初は上級生がいっしょに歩いてくれますが、いずれ1年生も一人で歩いて下校するようになります。今日の緊張感を忘れずに、安全に学校に通ってくれることを願います。
お家の方には、警察署からうかがったお話をまとめたプリントをお渡しします。お読みください。ぜひ、小学校入学までにお子さんといっしょに通学路を歩いて、危険個所の確認をしてください。
2021年1月18日
勝負はこれから?!こま回し大会
どんなに頑張っても空は飛べませんが、こまは練習すれば回せるようになります。年長の今の時期、挑戦する活動としてはふさわしいです。1月14日(木)は恒例こま回し大会でした。
年長きりん組は、12月の後半、自分のこまを手に入れます。紐をまく、投げる…難しそうに見えますが、回せたときの喜びは格別で、その後練習すると、すればするほど上手になります。
年明け、熱心な練習が続きます。「お兄ちゃんは2枚賞状をもらったんだよ」「ぜったい優勝だ!」壊れた襖(ふすま)が道場です。
当日は、トーナメント方式でまずは子どもの中のチャンピオンを決めます。勝ち抜き者はバスの運転士の清水さんと金子さん、園長先生も参加する決勝戦に進みます。Boys、スタート!
Girls、ゴー!
↓男女の勝ち抜き者同士で長まわり対決の様子。
一回戦、こどもチャンピオンのWくんと清水さんで対決。清水さんの勝利。くやしそうなWくん。
清水さんには「手加減しないで、大人の実力みせてやってください」とお伝えしてありました。
子どもの中で男子は三回戦ともWくん勝ち抜き。女子は実力伯仲、一回戦Mちゃん、二回戦Hちゃん、三回戦Yちゃんが勝ち抜きました。そして大人も参加のチャンピオン決戦で二回戦Wくん、三回戦もWくんが勝利に輝き、賞状を2枚ゲットしました。三回戦、Wくんはぎりぎりのところで清水さんを破ったのでした。
上手な人のこまは、最初ゆらゆらしていも、だんだん軸がしっかりしてきて長く回っていられます。そうするとなかなか倒れない好勝負が繰り広げられるようになります。今年は例年より一週間大会が早かったので、そこまでの域に達した子が少なかったかもしれません。
しかし、これからです。大会をきっかけに夢中になって練習する子どもが出てきます。みんな、Wくんに「挑戦にいくぞ!」と誓ったのでした。リベンジ戦が楽しみです。また賞状作ります。
2021年1月13日
冬なりの遊び方
毎日のようにこの冬一番の寒気と気象情報に脅かされ、暖房の効いた部屋から出られずにいる方も多いのでは?
でも、それだけではもったいない。冬には冬の楽しみ方があるのです。
穴掘りにいそしんだ草むら。霜や霜柱をみつけます。青々と茂っていた草木が枯れ、表面がからからでも、土の中は湿り気があることを知ります。
園のあちこちでみつかる氷は、木の実や花と同じくらいの宝物です。あふれる感動。「持ってかえりた~い^^」
そして体を使う遊び。
縄跳びに挑戦。何回跳べるかな。跳べた数を手にメモして更新を目指します。
サッカー。ルールはその日次第。でもそれなりに守り合って遊びます。
マラソンだって走ります。ほら体が温かくなるよ。
王道、鬼ごっこ。小さい組から年長組まで夢中。「これがおもしろいんだよなw」ときりん組のEくん。
おいておいた水が凍ったよ。今度は色のついた氷を作ってみようよ。
寒い寒い冬、子どもたち満喫中^^
2021年1月13日
だ・れ・が・お・に・じゃ・な・い・か・な
お・に・ぎ・め
お・に・ぎ・め
だ・れ・が お・に・じゃ
「な・い・か・な」
のびのびこども園の子どもたちはこうやって鬼ごっこの鬼を決めます。一人ひとりが足を出し、「親」が足を順番に指差し、お鬼じゃないに当たった子どもから抜けていき、最後に残った子どもが鬼です。
とっても非効率
教頭の就任した十数年前から見られていて、ここの地域で古くから伝わっている決め方かなと思いきや、母親世代の人に聞いても「覚えていないなあ」との答えでした。小学校低学年はやっています。いつどこで発生したかは不明。
でも、とてもやさしい方法です。
だ・れ・が・お・に・か・な
で決めると、あっという間に鬼が決まり、すぐにゲームが開始されます。「だれがおにじゃないかな」だと時間はかかりますが、「ため」が生まれ、一緒に遊ぶ心の準備ができるのです。特にルールのある遊びに目覚め始めた小さい学年にとっては役立つステップと言えましょう。
ひよこ組が真似して鬼決めをしています。一対一対応を理解していないので、跳ばしたり何度も同じ足を指さしたりして、とても適当です(笑)。でも、なんとか鬼が決まり、鬼ごっこがスタートします。
最近、自然発生的に学年をまたいで遊ぶ姿が見られるようになってきました。小さい組は大きい組の子の遊び方に刺激され、全てわからないまでも一緒にに参加します。大きい組は小さい組がわからずにしていることも大目にみながら合わせつつ自分たちも楽しんで遊びます。こうして、ともに遊ぶ力が培われていきます。大人が仕切る必要なし^^
明日もいっぱい遊ぼうね。遊びは学び。
2021年1月7日
どんな子もいい子
年末のお話です。12月17日にクリスマス会を行いました。
クリスマスは、キリスト教の園では特別なイベントであり、生誕劇を演じたり讃美歌を歌ったりして厳かに過ごすそうです。
特に宗教的立場のないのびのびこども園は、どうとらえるのか?ただのお祭り騒ぎでいいのか、というのはかねてより疑問にあり、考え抜いたことがありました。
結論。子どもの福祉の行事として扱う。
児童は、人として尊ばれる。
児童は、社会の一員として重んぜられる。
児童は、よい環境の中で育てられる。
児童憲章より※1
児童憲章は昭和26年に国が制定しています。長い歴史があるんですね。かんたんに言うと、「すべての子どもは尊重され大切にされる」ということです。子どもの施設は忘れないようにしておきたい精神です。
子どもはみないい子になりたいのですが、大人は「○○だからいい子」「○○したらいい子」という言葉を使いがちではありませんか?児童憲章の根底にあるのは、どんなこどももいい子で大切にされる、ということです。
この感覚は、人が生きていくうえで大切なことです。自分は無条件で受容されているという経験があると、子どものストレスへの抵抗力がおおいに増すという研究報告があります。※2 遠い国からトナカイに乗ってこども園まで来て全ての子どもにプレゼントをくれるサンタクロースはその象徴ではないでしょうか。こうした意味で「サンタさんから存在を祝福された」と感じる経験ができる行事なら、素敵だなあ、よし、そうしようとなったのでした。
クリスマス会では、まず、異年齢のペアでダンスを踊ります。今年は一曲だけ。
その後、音響・照明の演出でドラマチックにサンタクロース登場。質問コーナー。「サンタさんは、おもちゃをどこでつくっているんですか。」「サンタさんはいいことをしているのに何でこっそりプレゼントをこっそり置いていくんですか」年長になると、サンタクロースがいるかどうかは半信半疑です。しかし、大人として真剣に受け止め、返事をします。
最後に1人ひとりプレゼントをいただき(クリスマスブーツのお菓子)
鈴の音とともにサンタさんは去っていったのでした……
会が終わって、目が合ったきりん組のMちゃは夢から覚めたように「楽しかった」とにっこり笑いました。
子どもの夢を守り、「あなたたちが大切だ」というメッセージを送るクリスマス会。また来年もサンタクロースに来てもらいましょう。こども時代の幸せを感じる会にしましょう。
※1児童憲章 https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/004/siryo/attach/1298450.htm
※2無条件の肯定の研究 https://www.blog.crn.or.jp/chief2/01/15.html