2020年12月
2020年12月16日
もちつき、年末の行事ですね
もちつきは、歳神様を迎える鏡餅を作るために行います。数千年の稲作の歴史がある日本で、餅は特別な行事に用意される大切な食べ物です。今では切り餅が一年中売られていますが、のびのびの餅つきはやはり年末のスペシャル行事であり、つきたて餅を食するまたとない機会であります。
コロナ渦で会食こそ取り止めにしましたが、今年も保護者にお手伝いいただき餅つきが行われました。
室内も、まど開け放しのすーすーする状態でしたが、みなさんてきぱきと動いてくださり、スムーズに行われました。
三種類のおもち。みなさんはどれが好きですか?先生の中には具だくさん汁にお餅が入っていてお雑煮風の人もいたとか?!(12月10日「今日の給食」もご覧ください。)
3歳児のうちはきなこが人気。おおきくなるにつれてからみ(大根)を好む子どもが増えます。2歳児以下のお子さんは、ほんの小さくして味見します。
餅は油断して食べると危ないので、ちょうどよい量をかじりとってよく噛むように伝えています。一生懸命噛む中には「おいしいけれど疲れたw」という子どもも……。そうそう、よく噛んであごを鍛えよう。ん?もちってそういう食べ物でしたっけ?^^ おいしくてよかった。
2020年12月16日
あおいそらにえをかこう
年長きりん組の「歌」は発表会の華と位置付けています。入園した頃を思い出して、成長した姿を見てもらうのです。幕が開いたまま入退場し、歌っている姿勢や態度にも注目してもらいます。
こうした姿が見せられるのは、6歳という世界的にも就学に適した年齢と言われる発達状態にあるからですが、子どもたちの意識が育っているからに他なりません。
「自分たちは、この園で最上学年で代表する立場にある。」硬くいうとそういうことなのですが、これは結果としてそうなるのであって、「年長だからしっかりしなさい、我慢しなさい、頑張りなさい」と言い続けてやらせてきたからではありません。
少し頑張ればできることをたくさんして、取り組む姿勢やできた姿を認められる。自己肯定感や自己効力感を十分感じ取りながらこども園での時間を重ねてきた子どもは、自信に満ち内面が姿にも表れます。(逆をいえば、そうした子どもを育てる責任が私たち保育者には求められているということです。今、襟を正しました(汗)。)きりん組の歌を聞いて涙を流す保護者も少なくありません。
ところで、「あおいそらにえをかこう」にはエピソードがあります。
今年の年長きりん組担任の近藤先生は、採用試験でこの曲をピアノで弾きました。約10年前です。この曲の伴奏は難しく、演奏に自信がある人がチャレンジすることが多いです。ピアノ伴奏曲の難易度は採否にはほとんど影響しないのですが、まだ大学生だった近藤先生が試験でこの曲を弾くのはプレッシャーがあっただろうな、と想像します。そして、みごと合格。
それから幾年月、3年間持ち上がりの学年の卒園の年の発表会にこの曲を選ぶ…この日のために、20歳の近藤歩さんはピアノの練習をしていたのかもしれないなあ、と縁(えにし)を感慨深く思う教頭でした。三学期、充実したしめくくりの時になりますように。
あおいそらに えをかこう
大きな 大きな ふね
あのふねにのって 出発だ
ぼくらの島へ
明日は 明日は
明日は ぼくらの世界だ
明日は 明日は
ぼくらの世界だ
白い雲のマストには
いっぱい いっぱい 風
飛行機雲の かじとって
ぼくらの島へ
明日は 明日は
明日は ぼくらの世界だ
明日は 明日は
ぼくらの世界だ
星のランプに 灯がともる
小さな 小さな夢
流れ星を 追いかけて
もうすぐ明日へ
ぼくらの ぼくらの
ぼくらの 世界に到着だ
ぼくらの ぼくらの
世界に到着だ
2020年12月15日
ちょっとへんでも大丈夫なの
12月4日、生活発表会が無事終了しました。
当日は演目ごとの換気、父母のみの観覧とご協力をいただきありがとうございました。来年も同じような開催になるでしょうか。一日も早く日常がもどることを願っています。
そのような中でも、子どもたちは生活発表会の活動の中で成長してきました。報告します。
うさぎ組の劇「ブレーメンの音楽隊」でのことです。ある子どもが、本番にセリフを間違えてしまいました。先生は焦って、幕袖から「(Xくん、親分のセリフだよ!)」と小声で必死に話しかけるのですが、Xくんには届きません。ところが、周りの子どもたちは変だな、とおもいつつも自然に次のセリフにつないでいったのです。そのシーンは無事に成り立っていきました。
アドリブで乗り切っちゃった?
いえいえ、これは劇が子どものものになっている証拠です。完璧な筋書き、一言も間違えてはいけないセリフを覚えこむ劇ではこうはいきません。
この写真をご覧ください。発表会が終わって一週間もたっているのに、大勢の子どもたちが廊下で劇ごっこをしています。本番ではできなかった役をやったり、音楽をかける役や先生がやっていた合図のタンブリンをたたく役の子どもが出てきたりして、今では子どもたちだけで劇を進めているのです。
先生も加わって遊びながらみんなで作ってきた劇だから、遊びの時は少しぐらい間違っても変でもおもしろがって進めてきたから、本番でセリフが違ってもだれも動揺しないのです。それが子どもの「生活」の様子をお見せする「発表会」です。
ひよこ組の劇「もりのおふろ」は、動物たちが温泉に入るお話です。
11月の様子。砂場で穴を掘って水をためて、お風呂づくり。こんなところからもイメージが繋がって深まっていきます。
世の中に出て、筋書き通りにいくことは稀です。そんな時、思ったことと少しちがっても自分の経験をもとに何とか乗り切っていかなくてはならないではないですか。そのためには、「こうでなくてはだめ」ではなく、これもアリかな、やってみたら大丈夫だ、という経験をたくさん積むことがよいのではないかと思うのです。
結果的にひよこ、うさぎ、きりんともにたいへんいい劇になりました。仲間と協力しあい、物語を楽しみ、自分らしく表現できる劇、なんて楽しいんでしょう。この行事を経て、三学期の学級は学年ごとに熟したものになっていきます。