のびのびこども園

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2026年1月

2026年1月31日

適度な処理流暢性と共同注意のコラボ(かっこいい言葉を使いたくて^^;)

最近、きりん組にあるブームがおきています。

ランチルームふれあいホールでは毎正時にからくり時計がメロディと時報を鳴らすのですが、少し前から、全員でシーンと聞き入る姿が見られるようになりました。

いつもは1時なら着席して聞くことが多いのですが、今日は早めのごちそうさま。メロディが鳴り出すと、南側の壁の下にがやがやと並んでいた子どもたちが時計の前に集まりました。

この時計は古いので、音がちいっさいのです。みんなで「静かにして」と声をかけあって離れたところにいる子どももじっと聞いています。

ボーン

声をそろえて「鳴ったー!」


そしてさーっと元の列にもどりました。(さすが、ここが年長児。)


ほほえましい光景ではないですか?

これをなんとが言語化したいなーと色々調べていて、「処理流暢性」と「共同注意」につきあたりました。

 

おじいちゃんおばあちゃんの時代のよくわかる例なら、水戸黄門で印籠が登場し悪役がひれ伏すシーン、これはスカッとするんですよね。また、赤ちゃんはいないいないばあっ!が大好きで、ママの顔が見えるぞ見えるぞと予測してその通りになったとき大喜びします。このような状態を心理学では「処理流暢性が高い」といい、人は心地よさを感じるそうです。

 

毎日、1時になりメロデイが鳴ります。1時だから、一回時報が鳴るはずです。今日も鳴るぞと子どもたちは注目して待ちます。だから、ボーン!「鳴ったー!」なんですね。そして、誰かが強制したわけでもないのに、クラスみんなで時計を見て静かに聞き入って時報が聞こえたとたん声をそろえる、これは共同注意が自然に起きているからです。

 共同注意は仲間としてのつながりを感じ、一緒にいる感覚を育て、それが安心感の基盤となります。積み重ねられてきた年長の今だからこそ表れやすい姿だとも言えましょう。

 

こうした何気ない日常の出来事が繰り返されることが、幼児期の幸福感を培うのではないでしょうか。のびのびこども園を卒園して記憶が薄れたとしても、居心地がよかった幼児期としてずっと心の奥に残ることを願います。

 

強い流暢性は、飽きがくる時があるそうです。それがブームが去った状態で、卒園までは続かないかもしれませんね。でも、今のこの一瞬の幸福感を教職員もしばらくの間味わいたいと思います。

 

※処理流暢性について、調べた中で適合する説明を引用しています。マーケティングでよく使われる概念です。