2023年10月
2023年10月2日
何で走るの
9月29日(金)、運動会予行を行いました。
朝晩涼しくなりましたが、日中は30℃超えの夏日。日陰で休みつつ、水分をしっかり摂って、子どもたちは頑張りました。
その中でのエピソードを一つ。
3歳児のかけっこで自分が一番になれないと、悔しくて走るのをやめてしまうお子さんがいました。先生たちは寄り添って励ましつつ、時には強い言葉で応援して、その子はなんとか自力でゴールまでたどりつきました。
3歳児は「楽しくて走る」時期なので、勝ち負けがわかるのは理解がある証拠です。が、勝てない悔しさであきらめてしまうのは残念な姿。
(↑これは去年の写真です。やる気に満ちた顔!)
このまま「どうせ一番になれない」とあきらめ続けて走らない子どもになってしまう?
それは大丈夫。
3歳児ならまず、先生が一緒に走ったり遊びの中で走ることを取り入れたりして、「体を動かすのって楽しい」を味わっていきます。
そして、走りきれた時に頑張った姿を称えます。よくやったね、昨日よりずっと速く走れたんじゃない、かっこよかったよ… 一番になることだけがかけっこの楽しさじゃないことにだんだん気づいていきます。昨日より今日の方が速くなるってとても嬉しいこと。成長の喜びを味わえるようになるんですね。
年長になると
クラスの全員リレーがあります。
年長児は、勝ち負けを意識して勝つために走ります。しかし、足の速さには個人差があり、どうしても速い子には勝てない現実。
ところが全員リレーではチームとして勝てるのです。そのためには個々が少しずつでも速く走ろうと努力しなくてはなりません。自分は遅いからいいや、は通用しません。周りも許さないし、何より自分が一生懸命走ることがチームに貢献することがわかれば走れるのです。全力を尽くし仲間に託す、そして競い合うのがリレーの醍醐味です。
走るのをやめてしまうお子さんも、年長になるころには変わります。そうした姿を想像してわくわくしながら、今日も運動会練習を職員室から眺める教頭でした。