2020年9月
2020年9月30日
ちょっと一息、ぶどう狩り
運動会練習も佳境!特に年長きりん組はすることがいっぱいです。リレーに遊戯に組体操、綱引き。全力で取り組んでいます。
そこに嬉しいお申し出が。きりん組保護者の松五ぶどう園さんからぶどう園見学のお誘いがあったのです。午前の練習が終わって11:20分、通園バスに乗ってきりん組とはと組のYちゃんはすぐ近くの松五ぶどう園に向かったのでした。
松五ぶどう園さんでぶどうを買う人は多いですが、ぶどう園の中に入る機会はないのでないでしょうか。敷地内は広々、こんな感じです。
こんなふうになっているんだね。子どもたちはうれしそうに樹からつぶをもいでぱくっと食べました。高妻(たかつま)と信濃スマイル^^。
果樹園が近くにあるなんて、なんて恵まれているんでしょう。そして、練習をがんばったごほうびに甘いぶどうが食べられて、おみやげまでいただき、大満足のきりん組の子どもたちでした。運動会本番、がんばろうね。松五ぶどう園さん、ありがとうございました。
2020年9月27日
安心できる場所へ向かって走る
たまご組ができたとき、1,2歳児に運動会で何ができるだろうと考えました。お家の人に向かって短い距離を走るのはできるかな、と始めたのが、現在のかけっこの形。確かにできることから選んだ競技(?競うわけではないから演技?それも違うな。種目くらい?)でしたが、これ奥が深いものだったのでした。
こども園に入園して、いつも一緒だったお家の人(多くはお母さん)と離れます。園ではいつも優しくしてくれる先生をだんだん受け入れ、安心して過ごすようになります。
ヨーイ、スタート! 走るのもまだまだ上手ではありません^^;。練習中は先生に向かって走ります。先生は手を広げて子どもを迎えます。
時々、知らない先生にはゴールしてくれない子どもがいます。かけっていって「あれ?このヒト違う」と知っている先生を探し、担任の先生に向かって走っていってしまうこともあります。フられてしまった先生はがっかりで見ている人たちは大笑いですが、これが笑いごとになるのは、子どもの愛着形成の段階を見るようだという共通理解があるからです。
初めての運動会。何をするのかわからず先生を頼りにしている。心細げに1人で立っていた子どもが先生の胸に駆け込むと安心してはじけるような笑顔を見せてくれる…。それは、先生を信頼してくれるようになっている証拠です。こども園そのもに安心感をもってくれるとどの先生へも走っていってくれますが、まだ不安があったりやっと担任の先生がわかるようになった段階だと知らない先生にはいってくれないし、ゴールしてもなんだかいやそうな顔をしています。0,1歳児のかけっこは、子どもの園への安心度がよく見える種目なのです。
当日はお家の人に向かって走ります。じつはまだまだお家の人にくっついていたいたまご組、大好きなお父さんお母さんにゴールすると、離れたくなくて次の親子遊戯まで引き離すのがたいへんだったりします。でもね、離れてもまた会えることがだんだんわかり、2歳児にじ・おひさま組で2回目の運動会をするときは全然ちがった姿を見せてくれるようになるんですよ。来年もお楽しみに。
2020年9月18日
行事のための日常ではなく
きりん組の遊戯(ダンス)の練習風景です。
年長きりん組では、自分たちでグループの振り付けを考え踊る箇所があります。最初に見学したとき、10人以上のグループだったので教頭は「もう少し少人数の方がまとまりやすいんじゃない?」と声をかけました。けれど担任たちには考えがありました。
「少人数では大分一つの方向に向かって遊べるようになりましたが、10人を超えると散り散りになってしまうことが多いです。あえて11~2人というグループにすることで、その人数の中で意見を交わしながらルールを共有し物事を進められるようになっていって欲しい。時間もかかるし援助もいるけれど、今回あえて二つのグループにしました。」
なるほど、その通りですね。できればリレーの順番も子どもたちで考えてみたらいいし、綱引きの勝つための作戦もチームごとに立てて欲しい。実際、振り付けも何だかんだいいながら、持ったスカーフが揺れるのがきれいに見えるようにと振ったり手をくるくる回したりしながらおもしろい振りを考えつき、チームで楽しそうに仕上げていました。ただ今、チームで振りを合わせられるようにシンクロに挑戦中です。
行事の見栄えだけを重視したら、先生が振りを考え、子どもの意見を最小限にし、みっちり教え込むと立派な発表ができます。でも、幼児の生活は行事のためにあるわけではありません。日々育てたい姿があって、その節目として行事があり、そこでその時にできる姿をお見せするものです。日々が充実していれば充実した発表になるし、感動にあふれていたら感動的な姿を見てもらうことができます。
当日の表情で子どもたちがどんな練習の日々を重ねてきたか感じていただければ幸いです。