2020年10月
2020年10月27日
むし歯予防教室
例年むし歯予防教室は年長きりん組の保護者をお呼びし、歯科衛生士さんから6歳臼歯の話を聞き、歯垢染め出しをして歯ブラシを使って実際に歯の磨き方を学びます。
10月26日、今年はコロナウィルス感染予防のため、お話だけになってしまいましたが、とてもためになりましたので報告します。
①6歳頃奥に生えてくる6歳臼歯は永久歯で、磨き方にコツがあります。それはエッヘン磨きです。
②よく噛むことは大切です。唾液がたくさん出てむし歯になりにくくなります。
③むし歯になりやすいおやつとなりにくいおやつがあるので覚えましょう。
④むし歯じゃなくても歯医者さんに行ってもいいんだよ。汚れを落としてフッ素を塗ってもらおう。
歯科衛生士さんはお話が上手で、みんな集中してよく聞いていました。こうした知識はあるのとないのとでは大違い。意識して守ることで、健康な歯を保てます。
きりん組の保護者には、お話の要点が書かれたお便りが配られました。むし歯にならない健やかな成長が園の願いです。
2020年10月27日
アフォーダンス理論(?)をとりいれたがまん遊び
ノーマンのアフォーダンス理論は、過去の体験をもとに特定の条件で特定の行動が結びつけられる効果のことを言います。
ん、難しいですね。
ボタンがあると、押せば何かが起こることを知っているから押したくなる、というようなことです。
先日の雨の日ひよこ組に入ったら、ブロックのカゴに刺さったままの人型ブロックがあり、子どもたちが一生懸命取ろうとしていました。ななめに刺さってなかなか取れないのですが、ままごとの包丁を使ったりブロックで作ったハンマーでたたいたりして、何とか取ることができました。
そして、取れたブロックをもう一回カゴの隙間にはめようとしたら、あら、ぽろんと向こう側に落ちてしまいました。
そこでブロックに台を付け隙間にはめたら↑、留まります。たくさん作ってはめてみるとこんな感じ。
出てきたものは押したくなりませんか?出っぱったものは押せる、押すと向こうにばらばら落ちる。落ちるとスカッとする=やったー!な感じがする。シンプルな自己効力感を味わうわけです。黄色ブロックを押したくなるのはアフォーダンス理論に裏付けされると言えるでしょう!!!!!!
というわけで、反対側からブロック人が一人出てきたとたん、押して落とそうとするメンズAくん、Gくん、Rくん。ちょっと待って!一個出てきたからといって片っ端から落としてしまったら、はめるほうもやりにくいし、いっぺんにばらばら落とす醍醐味も味わえない。そうしたら、後ろの方で見ていたYくんが「もういいか~い?」とはめる側の友達に声をかけました。
するとカゴの向こうからSちゃんが「まーだだよ」とお返事。
そこから「もういいかい」と声をかけ、全部はめ終えたら「もういいよ」と返事し、それから一気にばらばら落とすというゲームが始まりました。みんな並んで順番を待ちます。
なんだかおもしろそうと集まってきた他の子どもたち。やっぱり出てきたとたん押したくなり手が伸びますが、そこでがまんだ!Aくん、「がまん」をしてごらん。
Aくん、押したいのをがまんしてぷるぷる震えながら耐えます。ん?これってなんか新鮮な感じ。
「もういいよ」ばらばらばら、きゃーっつ
こうしてお片付けまで遊びは続いたのでした。
自分のやりたいがままにふるまうよりも、少しがまんして順番を守って遊ぶとこんなに楽しいということを経験したひよこ組さん。こうやってルールを身に付けていくんですね。
ん?アフォーダンス理論はあまり関係なかったですね^^;
2020年10月26日
10月20日21日まちこ先生のお箸教室
恒例、まちこ先生のお箸教室です。
正しい箸使いは一朝一夕では身に付きませんが、まずは、使ってみたいという気持ちをもってもらうことを目的にします。
親しみを感じてもらうための軽快なトークやまねっこ遊びをした後、いろいろな食具が紹介されます。その後、今年も出ました「あたりまえだのボーロ」! (教頭もリアルタイムでは知らないのですが、40~50年前にテレビコマーシャルで放送され、あたり前と前田製菓のボーロを混ぜた決め台詞は大ウケだったみたいです。知らなくてもまちこ先生の言い方がやたらおもしろい)
ちょっと表面がざらざらしていて大きさもほどよくつまみやすいボーロ。先生ったらぱくっと食べて見せます。「いいなー!」「ずるーい」食べたい気持ちがぐう~んと高まったところでお箸の持ち方を習い、いざボーロつまみに挑戦です。
あまり細かいことは言わず、自力でつまんでもらいます。新しい道具へのチャレンジはとても楽しいもの。
3歳児ひよこ組は、ご家庭で使っているかや兄姉が使っているのを見ているかによって、慣れ度に差がありますが、うさぎ組になるとほとんどの子どもが上手に使えるようになってきます。さあ、これで終わりじゃありませんよね?みんなでいただきま~す。
きりん組はレベルを上げて、大豆つまみリレーを行い、大いに盛り上がりました。
給食は、20日が栗ご飯、煮大豆とひじきのサラダ、21日がポークチャップとさつまいものサラダ。摘まみやすさを考えて献立をたてています。ひよこ組はこれからはスプーン、フォーク献立の日以外はお箸で給食を食べます。
握り箸やクロス箸では摘まめません。自分で食べようとする気持ちが何より大切で、なんとかして摘まもうという経験を積みながら、少しづつ正しい持ち方を伝え、使えるようにさせていくとよいようです。
お箸教室で使った箸は、真智子先生がこども用に16cmに切ってくれた割り箸です。割り箸は滑らなくて、実は子どもにとっても使いやすいです。麺を食べるときなどお試しください。また、上手に使えないとつい大人が食べさせてしまいたくなりますが、それは本人の経験を減らしてしまうこと。今回の教室をきっかけに、なるべくお子さんに箸を使わせてあげるようにしてください。案外使えているものですよ。
ご家庭で気になる様子がありましたら、園に教えてくださいね。よく様子をみて、必要に応じて正しい持ち方を声掛けしていきます。
2020年10月16日
直接的な体験
10月14日はさつまいも掘りでした。
行事や活動は、そこまでにどれだけ多様なイメージが紡がれているかで深みが変わってきます。さつまの苗植えは5月の登園自粛期間中で、その時にいつもしていたような秋の収穫への期待を高めることができなかったため、今年は念入りに事前指導を行いました。
各学級で、写真絵本などを使って芋の成長の様子、芋ほり、お料理を思い浮かべます。子どもたちは今まで経験したことと結び付けて、匂い、色、感触、味を想像します。
いざ、畑へ。ひよこ・うさぎ・きりんは裸足で向かいます。
先生たちの寸劇を見て(↓この写真は過去のものですが)「掘る」ことを確認です。テレビ番組等でおいもを引っ張るシーンがありますが、あれでは収穫できません。
はやく掘ってみたいよう!気分が盛り上がったところで、さあ畝に並んで芋ほりです。
そうそう、奥までなが~いお芋もあるからよーく土をかいてね。
「わっ、出てきた!」「先生見て。大きいよ」「きれいな紫」明るい声が秋の空気と土の匂いに混じって飛び交います。芋ほりのイメージが実体験に結びついた瞬間です。
数年前までは、朝のうちに用務員の清水さんがつるをきれいに刈り取り片付けてくれていましたが、一昨年から残しておいてもらい、年長きりん組が力を合わせて片付けることにしています。こどもたちはつるの長さと量を実感します。
給食にはふかし芋が出ました。今日の給食10月14日をご覧ください。今後も、さつまいもチップスやさつまいものてんぷらが出ます。
たかが芋ほり?されど芋ほり。五感を使った季節の体験、子どもに強い印象を残すことでしょう。
たくさん写真が撮れています。学期末、はいチーズでご購入ください。