のびのびこども園

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2019年6月

2019年6月25日

幻の魚入り塩ラーメン

幻の魚入り塩ラーメン

大型遊具の下で、お料理作りを楽しむ子どもたち。通りがかりに5歳児Rくんに「先生、塩ラーメン食べていかない?」と声をかけられました。

 

「いいねー!おいしいの作ってくれる?」と返事をしてカウンターに座ると、Rくんは松葉や草の実、砂を微妙に混ぜ、それはそれはおいしそうな塩ラーメンを作ってくれました。するとRくん、「ねえ、幻の魚ってある?(訳:マボロシノサカナってなんとなく聞いたことがあるんだけど、そういうのって本当にある?)」と聞くので、「うん、あるよ」と答えると、「じゃ、幻の魚の切り身を入れるね。」と何やら入れてくれました。

 

幻の魚ってこんな感じ?!

幻の魚?!リアルに考えると躊躇してしまいますが、いただくと、とてもおいしい味がし(たような気がし)ました。「わあ、おいしいねえ。」と感想を伝えると、Rくんはとても得意そう。

 

それを見ていた隣でいっしょに作っていた3歳児のYくんは「じゃ、ザリガニも入れますか?」「えっ、ザ、ザリガニはやめてください。」ザリガニは食べ物ではないイメージがありすぎるので、即答で却下。と、その隣にいた5歳児のAくんが「では、ロブスターにしましょう。」と代案を提示。「ロブスターはいいですね。お願いします。」そんなわけで、Aくんからロブスター入りおまめ入りびゃんびゃん麺なるものをおかわりにいただきました。となりでは、3歳児のMちゃんがちょこんと座り、いっしょに食べてくれました。

 

幻の魚とザリガニとロブスター。お料理の材料としてはとてもいっしょにならないでしょうが(笑)子どもたちは何の矛盾もなく自分のイメージと覚えた言葉を使ってままごとを展開します。自由です。

 

園の周辺で撮った写真をおまけに載せます。

モンシロチョウがいっぱい見られます。園の畑のキャベツの葉についたモンシロチョウの青虫の卵。孵してみたい💛このチョウ、何て名前だっけ。調べなきゃ。あっ、ベニシジミ

川沿いの雑木林からは、きれいな鳥の声が響いていました。梅雨の晴れ間の気持ちよい日。

2019年6月18日

あやまるって、難しい

ごめんなさい。いいよ。

今日、幼稚園の備品を壊してしまったAくんがあやまりにきました。

 

備品なんて壊れるのはあたりまえですし、子どもが壊してしまうなんてしかたないのですが、「けじめとしてあやまる」ことをしてもらっています。

 

子どもにとって、職員室で園長や教頭にあやまるのは一大事です。恥ずかしいし、後悔でいっぱいで、無意識のいたずらによってものを壊した場合は自分をダメなやつだと責めます。でも、あやまることのない人生なんてありえません。失敗した!と思った時に頭を下げることを覚えておかなければなりません。

 

Aくんは、担任のB先生に連れられて職員室に入ってきましたが、なかなか「ごめんなさい」が言えません。B先生に「あやまりに来たんだよね」「一緒に言おうか」と励まされても、床に寝転がってしまいました。字の書ける子どもだったので、教頭が「書いてもいいよ」と提案してボールペンとメモ用紙を渡すと、「書けないよ」とB先生に寄りかかってしまいます。

 

10年保育者ベテランB先生は、「言葉でもあやまれない、書くのもできないってていうのは先生いやだな。どっちかでしてください」と追い込みます。そしてしぶしぶ書いたのが、上の写真のことば。書いた後、Aくんは頭を下げダンゴムシのように丸まってしまいました。土下座したわけではないでしょうが、恥ずかしくて情けないのに精一杯謝罪したことが伝わってきました。

 

そして、紙の上の方をよく見ると

バツバツ、バッテン。

バツが二つ書いてありました。字をまちがえたのかな?それとも自分につけたのかな?

 

失敗したと思った時に頭を下げることを覚えておかなければならない、と先ほど述べましたが、もう一つ覚えたほうがいいことがあります。それは、誠意をもってあやまれば、許されることがあるということです。(幼稚園の場合、ほとんど許されます。)特に完璧主義の子どもや、1かゼロかで考えがちな子どもは、失敗すると、世の中全てに叱られたように感じて世を儚んでしまうことがあります。大げさでなく。こうして自分を傷つけ続けてしまうと、あやまるどころか失敗を隠そうとしたり、認めないようになったりするのです。人のせいにしたりもします。自分に置き換えても心当たりがある人はいませんか?

 

失敗してもいいんだよ。だまって逃げずに来られてえらかったね。あやまってくれて先生は嬉しかった。このことはけじめがついたから終わりにして、次に進もう。

 

覚えたての字で、こんなふうに書いてくれる子を本気で怒ることなんてできません^^。(表向き、最初は怖い顔をしますけどね。)

2019年6月14日

ルールを守るからこそのおもしろさ

子どもたちが型抜きをして切り抜き、黄と白を表裏にのりで張り付けました。

 

本日、教育実習生の責任実習日で、5歳児きりん組の主活動「リバーシゲーム」を見学しました。遊戯室のコートの中で、表と裏で色違いの直径20cmほどのパネルを表裏返し合って数を競うゲームでしたが、たいへん盛り上がりました。

 

その中で、指導案に書かれた幼児の実態として「思い違いなどでトラブルが起こることがある」というくだりがありました。これが実際に起こるのを見るのが、最大の楽しみ…いえ、ポイントでした。どっちが速くめくったか、とか、笛の合図でやめられたとかやめられないとかで言い争いがおこるだろう、そうしたらどう解決させるのだろうとわくわくしていたのです。大切な学びですからね。

 

しかし、意外にも子どもたちはクリーンでした。ルールをよく理解して守り、友達の指摘を受け入れ、ゲームは続きました。ルールを守るからこそゲームはおもしろいというのがよく身についているようです。

 

これは、2歳、3歳からシンプルな鬼ごっこを楽しみ、今ではドッチボールを自分たちでグループ決めして行えるようになった日々の遊びの積み重ねがあるからだろうと思います。

 

子どもを放っておくと、強い者(声の大きい者)の意見が通りがちです。思い違いのトラブルは、人見知りで気持ちを表現できない子、言葉をうまく操れない子、理解がゆっくりな子は置いていかれます。そこで、ルールを守ることの必要性が共有されてれいれば、見ていた友達が「それはルール違反だ」と指摘し皆が意見を出し合い納得することで、秩序は保たれていくのです。結果、心地よい。

 

学校でルールを守るというと、短髪や服装を強制されたりすることを思い浮かべる人がいるかもしれませんが、「ルールを守るからこそ得られる面白さ」でいうところの「ルールを守る」は、上から与えられた規則にしたがうことではありません。みんなでこうしようと合意して守っていく、だからうまくいく。集団の基本を幼児期に気づかせていきたいものです。

2019年6月10日

さて、なんでしょう?

?

これは、なんでしょう?チャック?治りかけの傷?はしごの上から風船を飛ばそうとしている?

 

ひっぱるときにちくちくした

答えはこれ。

 

ぬけた!赤いよ。私とどっちがかわいい?

二十日大根(はつかだいこん)でした。

 

二十日より一週間ほど長く植えてあったので、今年はなんだか例年より大きいです!年長さんみんなで収穫しました。

 

テーブルの上に置いて観察しながら、子どもからはたくさんの気持ちが溢れ、先生がいろいろな言葉を引き出しました。葉っぱがちくちくしていたとか、おいしそうだとか、虫に食われていたとか。

 

さて、味見です。。並んでね。

ぱくっ。あれ、甘い?ううん、しょっぱいよ。あれ、からくなってきた?

口に入れると、まず果糖が甘くひろがり、塩もみのしょっぱさが次にきて、最後にからくなります。う~ん、深い味わい。

 

さあ、描いてみましょう。

コンテを使って色を混ぜると二十日大根らしくなるね。葉っぱは、こんな感じかな。

言葉も添えました。感動いっぱいの作品ができました。一部を紹介します。写真をクリックして言葉も読んでくださいね。

 

はっぱがいたかったそうか。ちくちくしてたもんね。

ぬいたあとめにすながはいちゃった根っこにたくさん土がついてるね。目にはいっちゃうはずだ。

 

 

ひっこぬいておもたかった重たかったから、たくさん描いたんだね。

つちにいるとむしにたべられちゃいやだからきをつけてそうだね。逃げられないから二十日大根もたいへんだね。

たのしかったシンメトリーで美しいよ。

ぬくのがたのしかった むしがはっぱをたべた虫食いまで描いた人は少なかった。ナイス。

 

『採りました、さあ描きなさい』では描けないものです。苗植えから、水やり、収穫、観察、味見までして、完成したそれぞれ渾身の一枚です。他の作品は、2月の作品展で飾ります。

 

 

2019年6月5日

誕生日は特別な日

パパが生まれたときのお話をしてくれた。

のびのび幼稚園では、3ヶ月に1回誕生会を催しています。6月4日は、4・5・6月生まれの誕生会でした。

 

その日は、お家の方も招待して、お子さんが生まれたときの思い出やエピソードをお話ししていただきます。写真や着ていたベビーウェアを持ってきてくださる方もいて、子どもたちは興味深々です。

 

大人になると、自分の誕生日を意識することも少なくなりますよね(私だけかな)?でも、子どもにとっては、とても嬉しい特別な日のようです。

 

給食も、子どもに人気メニューのハンバーグとゼリーアラモード。(『今日の給食』のページ6月4日を参照ください。)給食後、ひよこ組のH君がRちゃんに、「ねえねえ、まだ3歳?ぼくなんか4歳だよ。」と得意げに語っているのを目にしました。大きくなったことが嬉しいのか、お祝いしてもらえたことが嬉しいのか、顔はキラキラ輝いています。言葉にはできないけれど、生まれてきた喜びをかみしめているのでしょう。

 

お誕生日おめでとう。生まれてきてくれてありがとう。あなたとのびのび幼稚園で会えたこと、幸せな時間を共有できることをうれしく思います。

 

 

そうか。年を取ることばかり考えるから、大人は誕生日を忘れちゃうんだ。自分が生を授かった日・・・次の誕生日は自分でも心から祝ってみることにしましょう。