のびのびこども園

ブログ

2024年12月

2024年12月17日

もうすぐりっぱな1年生


12月13日(金)生活発表会が催されました。
低年齢児、個別支援クラスは生活でできることになったことを中心に、3歳以上児は、劇・合奏・歌を発表しました。

今回は、年長組の「歌」についてコメントします。

年長組の歌は発表会の華と位置付けて、一番最後に幕を開けたまま園の代表として堂々と入退場します。今年の1曲目「もうすぐりっぱな1年生」は次のような歌詞でした。

わがままでいたずらで ふざけるのがだいすきで

けがはする かぜはひく しんぱいだってかけたけど

でもだいじょうぶ でもだいじょうぶ

ほら もうすぐりっぱないちねんせい

ともだちとけんかして ないてたひもあったけど

せんせいにおんぶして あまえたひもあったけど

でもだいじょうぶ でもだいじょうぶ

ほら もうすぐりっぱないちねんせい

はれのひもあめのひも げんきにかよってきたんだよ

おもいでをたいせつに (原曲の歌詞:きょうのひでさようなら) 
いろんなことありがとう

でもだいじょうぶ でもだいじょうぶ

ほら もうすぐりっぱないちねんせい 作詞/作曲:新沢としひこ


担任には、予定していた別の曲があったそうですが、この歌を知っていっぺんで気に入り、練習を始める直前で変更したということです。
素敵な歌詞ではありませんか。

「もうだいじょうぶ」ではなく「でもだいじょうぶ」。

大人になると、この先、楽しいことだけではなく辛いことも悲しいこともあるかもしれないとわかります。それでも、だいじょうぶと言うのは自分に言い聞かせているようにもとれます。先生としては入園した頃を知っていると、この日まで成長してきた実感があります。人は変化していくものだ。だから、完全でなくてもこの先荒波にもまれることがあっても、きっと大丈夫と信じよう、そういう生きていく事への肯定が感じられませんか。

明るい曲調のこの歌は、長い説明的描写がありません。それだけ解釈を聴く人に委ねているといえるでしょう。

卒園まで残すところ3か月となりました。寂しさや環境の変化への不安もありますが、充実した幸せな日々が心の栄養になると信じて送り出します。でも大丈夫、もうすぐ立派な1年生ですから。