2019年1月11日
子どもは風の子
ここのところ、急に寒くなってきました。すると、朝の遊びに変化が。
上学年では走り回る遊びをする子が増えます。流行っているのは、年長きりん組は「ハンター逃走中ごっこ」や「ドロケイ」。ルールのある遊びが複雑化し、言葉で伝え合いながらルールを確認し、大人数で遊んでいます。年中うさぎ組や年少ひよこ組も、もう少しシンプルな鬼ごっこをしています。とても楽しそう。また、日当たりのいい場所で、ご飯づくりをしている姿も見られます。
2学期から朝の遊びを充実させることに力を入れてきたので、天気のいい日に外で遊ぶのは子どもにとってはあたりまえのこと。寒い時は、体を動かせば温かくなるし、ままごとをするなら日当たりのいい場所で。教えたわけではないのですが、子どもたちが自分の感覚で自然におこなっています。
健全に育っています^^
2019年1月11日
卒園生の集い
年度末の12月26日、第36回卒園生の集いを開催しました。平成22年卒業の現中学2年生たちが集まってくれて、ランチルーム「ふれあいホール」で、当時と同じ味、調理員の金子さんのカレーに舌つづみを打ちました。
幼稚園当時のできごとクイズを出すのですが、ほとんどの人が忘れています。ヒントを出すうちに思い出して・・・ああ、そうだったなと微笑みます。でも、運動会のテーマなんか忘れていいのです。意識にのぼらないことが大事だったりします。先生たちにうんとかわいがられていた。幼稚園が楽しく、世の中って捨てたものじゃないと(そんな言葉では意識していないと思いますが)毎日通っていた。その時の感覚を思い出してもらえたら、明日も元気に過ごせるでしょう。
そうした思い出のある人間の方が、たくましく生きていける。そう思いながら日々保育をしています。
2018年11月20日
恵比寿講
昨日19日と今日20日は、桐生西宮神社の恵比寿講ですね。
えびす講とは、秋の収穫を祝ってえびす様に感謝するお祭りだそうです。
えびす様は七福神の 1 人で、魚の鯛を持っている神様で、 商業や漁業、五穀豊穣の神様と言われています。えびす様の持っている鯛にちなみ、尾頭付きの魚やけんちん汁、野菜の煮物や果物などをお供えして食べたそうです。
今日の献立は尾頭つきではないのですが、さんまと切り干し大根の煮物、園で収穫したじゃが芋や野菜が入ったお味噌汁です。
今年も天候の不順などがなく、無事に野菜などが収穫出来、美味しく食事ができますように!
11月20日の献立
ごはん・園のじゃが芋味噌汁・さんまのごま焼き・切り干し大根の煮物・みかん缶
2018年11月18日
強いということは
新里町私立幼稚園PTA親善ソフトバレーボール大会、参加したPTAのチームのみなさん、連続優勝おめでとうございます。
かなり一生懸命練習されたと聞きました。昨年は、セット数の比較でぎりぎりの勝利でしたが、今年は念願叶い、参加チーム中全勝での優勝でしたね。努力と知恵と工夫を重ね、目標を達成された姿に感動しました。また、様子を拝見して、練習中に培われた友情や、他のお子さんへの温かい関わりなど、勝つだけではない、色々な価値で満たされた大会だったことがわかりました。心からお祝い申し上げます。
さて、ブログとして、違った視点から感じたことを書きます。
今年ののびのびバレーチームは強かったのですが、全ての試合やセットで15対5とかの圧倒的得点差で勝ったわけではありません。15対13もありましたし、だいぶ相手チームに2ケタ得点を取られていました。それでも負けなかったのは・・・一つのミスにとらわれることなく、すぐに本来のペースに戻れるレジリエンスがあったからだと思うのです。
負けるとき、うまくいかなかったプレーに引きずられて、がたがたっとミスを連発し自滅することがあります。今日は、その心配がまるでなかったです。ミスした人は、ごめんっと一言謝り、周りの人も難なく受け入れ、すぐまた平常通りの雰囲気に戻るのです。ああ、これが強いということだ、と思いました。
以前、リレーで、一人が転んでも他の人が少しづつ速く走れば勝てると子どもが学んでいるとブログに書いたことがありました。一つのミスで一喜一憂して、自分や相手を責めるより、チームメイトがミスをしたら自分がカバーする、自分がミスをしても仲間がカバーしてくれるという気持ちで臨む試合の方が、きっと実力が発揮されるでしょう。
もちろんこれには、十分な練習による信頼関係があることが前提です。しかし、この姿勢は大袈裟に言えば、人として生きていく姿勢にも通じるなあ、と感じるのです。
欠点や失敗を責められると思うと、委縮して自分らしさが出せません。でも、失敗しても大丈夫だと感じられれば、失敗を前向きに受け止め次に向かって努力することができます。そういう人間関係がつくれるような幼稚園にしたい、そういう強い柔軟な心を持った子どもを育てたい。今日のことを、子どもたちにいつか話してやりたいなあ、と思い、幸せな気持ちで中央小体育館を後にした日曜の午後でした・・・。
2018年11月12日
幼保小中はつながっている
11月8日、新里中学校の学校公開授業を参観してきました。これは、新里町幼保小中教育保育連携会議が主催する授業公開で、教育の接続のための情報共有を目的に毎年行われているものです。小学校、幼稚園、保育園にも、各学校の先生が参観に見え、意見交換をできるようになっています。
たいへん勉強になりました。中学校に提出した感想を載せます。長文ですが、興味のある方はお読みください。(教頭記す・一部省略あり)
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本日は、学校公開に参加させていただき、たいへんありがとうございました。「幼児期にはぐみたい資質・能力」が中学校につながっているのかどうかを確認したくてうかがいました。 結論からいうと、「つながっている!」と感じられました。
幼児期の学びは、長く小学校以降の学びとは別と考えられていましたが、幼児期に、子ども自ら感じ、考え、行動する機会が減って資質能力が育っていなければ、本日の理科の実験の授業で目標とされる、主体的で対話的な深い学びは成り立たないだろうと思いました。
[1年B組の理科の実験で、幼児期の学び、育った姿が生かされるだろうと思った点]
●自然現象で、「不思議!」「面白い!」と感じ、興味をもって観察し繰り返し行うこと
●協力して活動すること。できる子だけが一人でどんどん進めるのではなく、グループで役割を分担し まとめていく。
●クラスの友達を信頼し、思いや感じたことを自信をもって発言すること
●知識や経験を組み合わせ、よりよい答えを導こうとすること などなど
これらは、教師が教えてさせるだけでは育たないものです。目に見える「何かができる」姿だけにとらわれず、日々の生活、遊びの中でしっかり経験させ、育んでいきたいと思いました。
また、3年D組の国語の授業を拝見しました。文法の復習で、固くなった私の頭ではちんぷんかんぷんでしたが、先生の軽妙な授業運びで、飽きずに45分聞いていられました。さすがだな、と思ったのは、ほめ方が上手だなあということです。幼稚園でも「わかりやすくほめる」ことを心がけていますが、先生からは、中学生にあった認める言葉がどんどん出てきて、これではついつい生徒はがんばってしまうだろう、と思いました。そして、やや関心を持ちにくそうな生徒に対し、先手で声をかけ、授業に引き込んでいらっしゃいました。また、到達度が高い生徒用に補充プリントも用意されていました。新里中が落ち着いて学習できる環境が整ってきたのは、こうした先生方の努力があってこそなんだろうと敬服いたします。
単語を覚えること、文法を理解すること、地味な積み重ねが学力の向上につながりますよね。幼児期は、「楽しいからやる」が基本ですが、6歳年長児になると、見通しを持って努力を重ねることができるようになってきます。幼児期に「がんばってきたから、これができるようになった」という実感を経験できていたとしたら、強味でしょう。自ら必要を感じてできるような環境を用意して、味わわせることができたらよいなあ、小学校、中学校と生きる学びに向かう力が育つなあと思いました。
多くの学び、発見があった学校公開参観でした。ありがとうございました。幼稚園、保育園、こども園にもぜひおこしください。
2018年10月26日