のびのびこども園

ブログ

2020年9月18日

行事のための日常ではなく

二チームに分かれて振りを考えて揃える

 

きりん組の遊戯(ダンス)の練習風景です。

 

年長きりん組では、自分たちでグループの振り付けを考え踊る箇所があります。最初に見学したとき、10人以上のグループだったので教頭は「もう少し少人数の方がまとまりやすいんじゃない?」と声をかけました。けれど担任たちには考えがありました。

 

「少人数では大分一つの方向に向かって遊べるようになりましたが、10人を超えると散り散りになってしまうことが多いです。あえて11~2人というグループにすることで、その人数の中で意見を交わしながらルールを共有し物事を進められるようになっていって欲しい。時間もかかるし援助もいるけれど、今回あえて二つのグループにしました。」

 

なるほど、その通りですね。できればリレーの順番も子どもたちで考えてみたらいいし、綱引きの勝つための作戦もチームごとに立てて欲しい。実際、振り付けも何だかんだいいながら、持ったスカーフが揺れるのがきれいに見えるようにと振ったり手をくるくる回したりしながらおもしろい振りを考えつき、チームで楽しそうに仕上げていました。ただ今、チームで振りを合わせられるようにシンクロに挑戦中です。

 

行事の見栄えだけを重視したら、先生が振りを考え、子どもの意見を最小限にし、みっちり教え込むと立派な発表ができます。でも、幼児の生活は行事のためにあるわけではありません。日々育てたい姿があって、その節目として行事があり、そこでその時にできる姿をお見せするものです。日々が充実していれば充実した発表になるし、感動にあふれていたら感動的な姿を見てもらうことができます。

 

当日の表情で子どもたちがどんな練習の日々を重ねてきたか感じていただければ幸いです。