のびのびこども園

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2020年9月27日

安心できる場所へ向かって走る

わ~い^^

 

たまご組ができたとき、1,2歳児に運動会で何ができるだろうと考えました。お家の人に向かって短い距離を走るのはできるかな、と始めたのが、現在のかけっこの形。確かにできることから選んだ競技(?競うわけではないから演技?それも違うな。種目くらい?)でしたが、これ奥が深いものだったのでした。

 

こども園に入園して、いつも一緒だったお家の人(多くはお母さん)と離れます。園ではいつも優しくしてくれる先生をだんだん受け入れ、安心して過ごすようになります。

 

合図で走り出すのもまだまだ練習中。

ヨーイ、スタート! 走るのもまだまだ上手ではありません^^;。練習中は先生に向かって走ります。先生は手を広げて子どもを迎えます。

 

時々、知らない先生にはゴールしてくれない子どもがいます。かけっていって「あれ?このヒト違う」と知っている先生を探し、担任の先生に向かって走っていってしまうこともあります。フられてしまった先生はがっかりで見ている人たちは大笑いですが、これが笑いごとになるのは、子どもの愛着形成の段階を見るようだという共通理解があるからです。

 

初めての運動会。何をするのかわからず先生を頼りにしている。心細げに1人で立っていた子どもが先生の胸に駆け込むと安心してはじけるような笑顔を見せてくれる…。それは、先生を信頼してくれるようになっている証拠です。こども園そのもに安心感をもってくれるとどの先生へも走っていってくれますが、まだ不安があったりやっと担任の先生がわかるようになった段階だと知らない先生にはいってくれないし、ゴールしてもなんだかいやそうな顔をしています。0,1歳児のかけっこは、子どもの園への安心度がよく見える種目なのです。

 

当日はお家の人に向かって走ります。じつはまだまだお家の人にくっついていたいたまご組、大好きなお父さんお母さんにゴールすると、離れたくなくて次の親子遊戯まで引き離すのがたいへんだったりします。でもね、離れてもまた会えることがだんだんわかり、2歳児にじ・おひさま組で2回目の運動会をするときは全然ちがった姿を見せてくれるようになるんですよ。来年もお楽しみに。

ゴール!あ、N先生だ