のびのびこども園

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2019年6月14日

ルールを守るからこそのおもしろさ

子どもたちが型抜きをして切り抜き、黄と白を表裏にのりで張り付けました。

 

本日、教育実習生の責任実習日で、5歳児きりん組の主活動「リバーシゲーム」を見学しました。遊戯室のコートの中で、表と裏で色違いの直径20cmほどのパネルを表裏返し合って数を競うゲームでしたが、たいへん盛り上がりました。

 

その中で、指導案に書かれた幼児の実態として「思い違いなどでトラブルが起こることがある」というくだりがありました。これが実際に起こるのを見るのが、最大の楽しみ…いえ、ポイントでした。どっちが速くめくったか、とか、笛の合図でやめられたとかやめられないとかで言い争いがおこるだろう、そうしたらどう解決させるのだろうとわくわくしていたのです。大切な学びですからね。

 

しかし、意外にも子どもたちはクリーンでした。ルールをよく理解して守り、友達の指摘を受け入れ、ゲームは続きました。ルールを守るからこそゲームはおもしろいというのがよく身についているようです。

 

これは、2歳、3歳からシンプルな鬼ごっこを楽しみ、今ではドッチボールを自分たちでグループ決めして行えるようになった日々の遊びの積み重ねがあるからだろうと思います。

 

子どもを放っておくと、強い者(声の大きい者)の意見が通りがちです。思い違いのトラブルは、人見知りで気持ちを表現できない子、言葉をうまく操れない子、理解がゆっくりな子は置いていかれます。そこで、ルールを守ることの必要性が共有されてれいれば、見ていた友達が「それはルール違反だ」と指摘し皆が意見を出し合い納得することで、秩序は保たれていくのです。結果、心地よい。

 

学校でルールを守るというと、短髪や服装を強制されたりすることを思い浮かべる人がいるかもしれませんが、「ルールを守るからこそ得られる面白さ」でいうところの「ルールを守る」は、上から与えられた規則にしたがうことではありません。みんなでこうしようと合意して守っていく、だからうまくいく。集団の基本を幼児期に気づかせていきたいものです。