のびのびこども園

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2020年12月15日

ちょっとへんでも大丈夫なの

うらしまたろうエンディング

 

12月4日、生活発表会が無事終了しました。

当日は演目ごとの換気、父母のみの観覧とご協力をいただきありがとうございました。来年も同じような開催になるでしょうか。一日も早く日常がもどることを願っています。

 

そのような中でも、子どもたちは生活発表会の活動の中で成長してきました。報告します。

 

うさぎ組の劇「ブレーメンの音楽隊」でのことです。ある子どもが、本番にセリフを間違えてしまいました。先生は焦って、幕袖から「(Xくん、親分のセリフだよ!)」と小声で必死に話しかけるのですが、Xくんには届きません。ところが、周りの子どもたちは変だな、とおもいつつも自然に次のセリフにつないでいったのです。そのシーンは無事に成り立っていきました。

 

アドリブで乗り切っちゃった?

 

いえいえ、これは劇が子どものものになっている証拠です。完璧な筋書き、一言も間違えてはいけないセリフを覚えこむ劇ではこうはいきません。

 

まだまだなりきって遊ぶぞ

この写真をご覧ください。発表会が終わって一週間もたっているのに、大勢の子どもたちが廊下で劇ごっこをしています。本番ではできなかった役をやったり、音楽をかける役や先生がやっていた合図のタンブリンをたたく役の子どもが出てきたりして、今では子どもたちだけで劇を進めているのです。

 

先生も加わって遊びながらみんなで作ってきた劇だから、遊びの時は少しぐらい間違っても変でもおもしろがって進めてきたから、本番でセリフが違ってもだれも動揺しないのです。それが子どもの「生活」の様子をお見せする「発表会」です。

 

ごしごしきゅっきゅっ

ひよこ組の劇「もりのおふろ」は、動物たちが温泉に入るお話です。

 

砂場でつくるもりのおふろ

11月の様子。砂場で穴を掘って水をためて、お風呂づくり。こんなところからもイメージが繋がって深まっていきます。

 

世の中に出て、筋書き通りにいくことは稀です。そんな時、思ったことと少しちがっても自分の経験をもとに何とか乗り切っていかなくてはならないではないですか。そのためには、「こうでなくてはだめ」ではなく、これもアリかな、やってみたら大丈夫だ、という経験をたくさん積むことがよいのではないかと思うのです。

 

結果的にひよこ、うさぎ、きりんともにたいへんいい劇になりました。仲間と協力しあい、物語を楽しみ、自分らしく表現できる劇、なんて楽しいんでしょう。この行事を経て、三学期の学級は学年ごとに熟したものになっていきます。