のびのびこども園

ブログ

2017年2月14日

豆まきとリスクマネージメント

鬼、登場。先生はここにいるからね。。

少しめんどくさい話をします。

 

先日、群馬県認定こども園協会の講演会で興味深い話を聞きました。リスクとは、価値が失われるかもしれない想定。リスクコントロールとは命を守るためにリスクを限りなくゼロに近づけましょうということで、赤ちゃんがのどに詰まらせそうなおもちゃは与えないとか、おぼれる心配のある貯水場には網を張りましょうということ。リスクマネージメントとは、価値を上げるためにリスクをとることで、転ぶ心配があっても全力で走らせるとか園によってはのこぎりや釘を使って木工製作させるとかということです。痛みを知ることは生きる力につながるし、少しのケガなら適切な処置をして「このくらい大丈夫!」と思える気持ちを育てることができる、そんな内容でした。

 

 

先日2/2に、園では豆まきを行いました。鬼は目に見える形で登場しますが、事前指導で心の中の追い出したい鬼を子どもに自分で考えさせます。「泣き虫鬼」「怠け鬼」「寝坊助鬼」「ばかっていう鬼」・・・子どもたちは自分の欠点を客観的に見つめ、それと対決するという意味で豆まきを迎えます。

 

 

たいていの子どもは鬼を怖がります。子どもを怖がらせるようなことをなんで教育現場でするんでしょう。うまく説明できないかなあ、と常々思っていましたが、これは、リスクマネージメントで説明できるのでした!怖い気持ちを知らないとどんなことが起こると思いますか。平気で危険なところに突っ込んでいってしまいますね。また、自分が一番えらくて怖いものがない子どもは人の言うことをきかず行動の矯正がききません。また、自然など人知の及ばない大きな力というものは確かに存在します。謙虚であるために、畏敬の念を忘れないためにも、怖い思いをすることは必要です。基本的に安全な場所で限定された時間で怖い思いをすることは悪いことではありません。それをわかっているから先生は張り切ってこわがらせます(^^)。

 

 

一方繊細なお子さんを必要以上に脅かすことはしません。先生たちは子ども一人一人をよく見て、ちゃんとマネージメントして怖がらせているんですよ。(子どもには言えない大人だけのひみつですから、内緒にしてくださいね。)

 

※保護者の方は、写真館で実況中継をご覧ください。