2024年11月6日
動物のかたちには理由がある
11月5日きりん組の動物ふれあい教室でした。この後ろ姿は、講師のひまわり動物病院獣医、小林先生です。小林先生は、牛の蹄鉄協会(というのがあるのですって!)役員もされていて、白衣の下には蹄(ひづめ)の文字が!その道の人っていう感じですね。2歳のお子さんのパパでもあります。
小林先生は今回3回目ですが、初めて動物ふれあい教室の講師になったということで熱心です。子どもに何を伝えようか、どう言ったらわかるのか、毎回一生けんめい考えて準備をしてくれています。大人にとっても勉強になる教室でした。
まず最初に、獣医さんという仕事について。そしてよく知られた動物の絵カードを並べて、肉食獣、草食獣、大きい動物、小さい動物を分類し、種類について説明がありました。肉食動物は獲物を狙えるように顔の前に目がついていてよく見える、草食動物は目が横についていて真後ろ以外はほとんど見える。それは敵に気が付いて逃げるため。そして足が長く速く走れるように進化した、などなど。
ゲームで聞きなじみがあるのか、進化という言葉に反応してざわつく子どもたち。
先日描いた観察画で、ミニチュアホース・ジャックの特徴を確認してみます。
「みんな、絵が上手だねえ。先生なんか2歳のうちの子より下手なんだよ。
首が長いとか、目が横についているとか、よく見ているね。」
それでは本物のジャックをもう一度見に行こう。
しっぽが長いのは、振り回して手が届かないところに届くようにだよ。
膝に見えるところがかかと。かかとの下は実は指なんだよ。
これには先生たちも思わず「ほお~~っ!」
遊戯室にもどってうさぎを抱っこしてみました。
大人、子どもとの心音の速さを聴き比べ、
「心臓は血液を全身に送る役目があるんだ。小さい動物は血液を送るのに時間がかからないからドキドキが早い
大きい動物は遅い。ほら、うさぎは早くてぼくのドキドキは遅いだろう?ぞうなんかもっと遅いんだよ」
質問コーナーQ「トラはなんで縞模様なんですか。牛はなんで白黒なんですか。」 A「トラは黄色っぽい環境に住んでいるんだ ただの黄色だと目立つから縞模様があれば目立たなくなるだろう そうすれば獲物から隠れて狙いやすくなる 牛が白黒なのは実は知らない でもきっと理由があるはずだよ」「何でこんな形なんだろう、とか何でこんな色なんだろうって考えるのはとても大切なことだよ 必ず理由があるはずだから」
触れ合ってかわいい、だけでなく、学ぶことの大切さ、面白さに気づかせてもらった時間でした。きりん組たちも考えを色々巡らせたことでしょう。
来年もぜひお願いします。