2022年9月28日
失敗をどうとらえるか
明後日は運動会予行です。練習も熱を帯びてきています。
年長きりん組のリレー、バトンミスがあり転んでしまう子どもがいました。競争心が強くなると、このせいで負けたと友達を責めたり必要以上に失敗を怖がったりするようになります。
しかし、担任のフォローが素晴らしかった。
とうしたら勝てるか、今までの子どもたちの話し合いの内容を振り返ります。
先生「勝つためにはどうしたらいいんだっけ?」
子ども「最後まであきらめない」
先生「Yちゃん、あきらめた?」
子ども「ううん」
先生「そうだよね、すぐ立ち上がって走ったよね。膝にけがをしても」(と傷を指さす)
「だからアンカーのAちゃんだってもう少しで追いつけそうだったよね」
A「うん、がんばって走った」
先生「Yちゃん、偉かったと思わない」
深くうなづく子ども。
バトンもどうすれば落とさないか確認します。子どもに発言させ一つひとつポイントを押さえていきます。子どもたちは次回はやってみよう、と思います。
ここまで来るのに、何度も子ども同士の話し合いの場を設けています。一対一で、グループで、全体で考えや思いを出し合いながら合意を形成していきます。もちろん子どもによって理解の仕方は様々です。でも、なんだかんだ言いながら、同じ方向に向かって納得しながら進んでいきます。
ずいぶん頑張れるようになったなあ、と思います。失敗しても失敗そのものが受容される、次があると思えることはなんと救いになることでしょう。運動会の練習を積む中で、子どもたちはこうした社会情動スキルを身に着けていっています。
まだまだドラマがありそうな運動会練習。この時期職員室にいてもそわそわして書類の仕事が手につきません(内緒)。当日をどうぞお楽しみに。