のびのびこども園

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2022年2月18日

虐待?とんでもない。濃~い感情体験リアリティ

しつけの名目で怖い思いをさせることが虐待だと、怖い鬼を登場させない豆まきもありますが、レポートでご覧になったとおりのびのびこども園の今年の鬼も怖かったです。

子どもたちは、今日一日で普段味わうことができない濃い感情を体験しています。怖い、あんなの嘘だと疑ってみる、勇気を出して挑んだ、先生にしがみついて守られてると感じた、鬼が行ってしまってほっとした、課題を成し遂げて達成感を味わった…さらっと過ごすにはあまりにももったいないできごとが目白押しです。

VR
(ヴァーチャルリアリティ)「仮想現実」をご存じですか?大量のデータを瞬時に送受信できる5G時代到来で、当たり前になる日がすぐそこまで来ています。専用のゴーグルやソフトを使ってその空間にいるかのような感覚を味わうことができ、遠く離れた人同士の会議やゲームの世界で実用化に期待が持たれています。でも、VRは結局脳を騙すことです。現実を飛び越した「仮想」現実に心配するのは、私(教頭)だけでしょうか。Wii Sportsで何度ストライクを出しても、ボーリングのボールの重さを知らない人は現実のボーリングでストライクを出すことはできません。

これからの世の中、VRと無縁ではいられないでしょう。上手に利用し共存しなくてはならないとしても、幼児期は五感を通じて世界を感じ取り現実で感情を震わせる体験をさせたいです。

広い園庭を息を切らせて走って逃げる。怖くて泣くけれど、自分の手で豆をつかみ力を込めて鬼に投げる。豆の小ささと硬さ。鬼を退治すると、すがすがしい達成感がやってきて、みんなで喜び合う。あんなに泣いていた子が「ぼく、頑張ったんだよ」と胸を張ったりします。春先の日差しに反して低い気温と、どこからともなく漂う梅の香りに節分の空気が記憶に残ります。

これが、幼児期のリアリティでなくて、なんでしょう。

保育者や職員はいっしょに怖がり、一緒に感動し、濃い時間を共有します。子どもが成長するにつれて動き方が変わってくるのを間近で感じます。来年も臆せず、熱い感情のシャワーを受けとめていきますよ。この喜びこそ、保育の醍醐味です。


もう泣かないよ、私。

2/3の「今日の給食」にイワシが給食に出た話題が載っています。ご覧ください。

保護者の方のみパスワードで入れる預かり保育「ぱんだ・なう」のページでは、おやつでイワシの丸干し焼きにチャレンジする様子が見られます。