のびのびこども園

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2021年9月13日

「よい子」ってどんな子?

パフェみこしの前ではいチーズ

 

本日晴天。うさぎ組、にじ・おひさま・たまご・はと組も、おみこし担ぎと山車引きを行いました。うさぎ組が午後に園で最後に担ぎ、ひよこ組の応援の前で今年の夏を締めくくってくれました^^

 

さて、今日の保育中の先生の言葉でふと思い出したことがあったので、ブログに書こうと思います。

 

「のびのびこども園のよい子のみなさん、おはようございます。」

 

私、教頭も使います。「よい子」という呼び方に関して、数十年まえにじっくりと考えことがありました。

 

学生の頃だったかな、幼稚園の先生になりたての頃かもしれない。「よい子」って誰にとってのよい子なのか考えたことがあるかという、上の立場の人からの問いかけでした。大学の担当教官だったかもしれないし、園の上司だったかもしれません。記憶は定かではありません。

 

その時求められた答えは「大人にとって都合の『よい子』を育ててはいけない」でした。だから、「よい子のみなさん」と呼び掛けてはいけない、と教えられたと思います。

 

「大人にとって都合の『よい子』を育ててはいけない」、これは正解だと思います。子どもは、自分で判断して「よい」ことができるように育てなくてはなりません。大人に従順であることをよしとすれば、子どもが自分で判断する必要はなくなります。先達の教えは、先生という立場の大人への当時の戒めであったのでしょう。子どもを従わせることを目的にしてはいけない、と。数十年前、一斉に子どもに教える教育方法が幼児教育で中心の時代でもありました。

 

ですが、今はよい子という言葉が違った意味を帯びて響きます。

 

人はだれでも、よい子でいたいのではないでしょうか。大人に反発したり試すために露悪的にふるまう子どもはいても、自分自身が「よい子」だと信じられなければ、生きるのが辛くなってしまうでしょう。大げさではなく。

 

 

自分は尊重される価値がある人間だ、その呼び名が「よい子」なのだと思います。

 

 

だから、「のびのびこども園のよい子のみなさん、おはようございます」です。あなたたちは、価値ある人間ですよ、というメッセージです。これからも使い続けます。