のびのびこども園

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2021年2月9日

心の基地があるから立ち向かえる②

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今年特に感じたのは、子どもたちは怖がって泣いているけれど、ちゃんと立ち向かって行っているということです。怖がらせるだけの鬼登場でなく、ちゃんと成長につながる行事にしようと取り組みを変えてきた甲斐があるというものです。

 

年長組のIちゃんは「いやだいやだよー!」と泣いて先生の後ろに隠れていたけれど、鬼の様子をよく見ていて、後ろからちょうど背中に当たるように豆を投げつけていました。うまいっつ!やみくもに怖いものに立ち向かっていっても、返り討ちに遭うだけです。頭を使ったのね。

 

これを、今後人生で出会う困難と考えてみましょう。根性論で「頑張れ、負けるな!」「乗り越えろ!」と鼓舞するだけで、乗り越えていけるのでしょうか。頑張るためには、支えてくれるものの存在が必要です。

 

来訪神とわかっていても鬼は怖い。そんな時、大人が守ってくれると信じられたら、自分の中の鬼を追い出すために立ち向かおうとできるのではないでしょうか。

 

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怖いけれど見なくちゃ

 

大人にしがみつけるのは子どもの特権です。しがみつきながら、怖いものや辛いことに立ち向かっていければいいじゃないですか。そのために助けてくれる人はいる。そんな記憶が心の底に残ってくれるといいな、と思う立春の一コマでした。

 

 

そして、守るものがあるから強くなれるのも真実。大人も子どもによって強くさせてもらっているのですね。