のびのびこども園

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2021年1月7日

どんな子もいい子

サンタクロース登場

 

年末のお話です。12月17日にクリスマス会を行いました。

 

クリスマスは、キリスト教の園では特別なイベントであり、生誕劇を演じたり讃美歌を歌ったりして厳かに過ごすそうです。

 

特に宗教的立場のないのびのびこども園は、どうとらえるのか?ただのお祭り騒ぎでいいのか、というのはかねてより疑問にあり、考え抜いたことがありました。

 

結論。子どもの福祉の行事として扱う。

 

児童は、人として尊ばれる。

児童は、社会の一員として重んぜられる。

児童は、よい環境の中で育てられる。

児童憲章より※1

 

児童憲章は昭和26年に国が制定しています。長い歴史があるんですね。かんたんに言うと、「すべての子どもは尊重され大切にされる」ということです。子どもの施設は忘れないようにしておきたい精神です。

 

子どもはみないい子になりたいのですが、大人は「○○だからいい子」「○○したらいい子」という言葉を使いがちではありませんか?児童憲章の根底にあるのは、どんなこどももいい子で大切にされる、ということです。

 

この感覚は、人が生きていくうえで大切なことです。自分は無条件で受容されているという経験があると、子どものストレスへの抵抗力がおおいに増すという研究報告があります。※2 遠い国からトナカイに乗ってこども園まで来て全ての子どもにプレゼントをくれるサンタクロースはその象徴ではないでしょうか。こうした意味で「サンタさんから存在を祝福された」と感じる経験ができる行事なら、素敵だなあ、よし、そうしようとなったのでした。

 

クリスマス会では、まず、異年齢のペアでダンスを踊ります。今年は一曲だけ。

ペアでダンスを踊ります

 

その後、音響・照明の演出でドラマチックにサンタクロース登場。質問コーナー。「サンタさんは、おもちゃをどこでつくっているんですか。」「サンタさんはいいことをしているのに何でこっそりプレゼントをこっそり置いていくんですか」年長になると、サンタクロースがいるかどうかは半信半疑です。しかし、大人として真剣に受け止め、返事をします。

園長先生がサンタさんの言葉を通訳して伝えてくれます。 今年の代表3人。上手に質問できました。

 

最後に1人ひとりプレゼントをいただき(クリスマスブーツのお菓子)

ありがとう。楽しみにしていたの

 

鈴の音とともにサンタさんは去っていったのでした……

 

会が終わって、目が合ったきりん組のMちゃは夢から覚めたように「楽しかった」とにっこり笑いました。

 

子どもの夢を守り、「あなたたちが大切だ」というメッセージを送るクリスマス会。また来年もサンタクロースに来てもらいましょう。こども時代の幸せを感じる会にしましょう。

 

※1児童憲章 https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/004/siryo/attach/1298450.htm

※2無条件の肯定の研究 https://www.blog.crn.or.jp/chief2/01/15.html