のびのびこども園

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2020年2月19日

未満児から3歳児へ

走るよ走るよ!

 

子どもの施設には「未満児」「以上児」という言い方があります。未満児とは3歳児未満の子どもたちで、のびのび幼稚園でいえば2歳児保育認定にじ組、教育認定おひさま組、0・1歳児たまご組があたります。

 

一方以上児とは3歳児以上、つまりひよこ、うさぎ、きりん組を指します。3歳児以上が「幼児教育の対象」です。

 

のびのび幼稚園は、幼稚園由来の認定こども園なので、未満児学級の歴史はまだ10年です。しかも、スタートは3人。試行錯誤の日々でした。

 

2歳児が多くなり、10人以上の集団になったとき、なるほど、ここまでの年齢は児童福祉施設設置基準の通り6人の子どもにつき1人の先生が必要だなあということを実感しました。にじ組の4月からいる子どもたちはすっかり生活に慣れ、先生や友達に親しみを感じながら関わりを楽しんで登園しています。しかし、

 

思い思いの遊びの時間の避難訓練の時「にじ組さんおひさま組さん集まって」と担任の先生が呼んでもぴんとこないようで、遊んだままでいたり、違う組の列に並んだりする姿があります。「集まる」ということがまだまだわからないのですね。クラスの名前もわからない子どももたくさんいます。また、2歳は悪魔の2歳と言われるイヤイヤ期。人が使っていても自分の欲しいものは取っちゃうし、わざとダメと言われることをしたりします。時には叱ったり、時には優しく関わり方を諭したり個別にじっくり対応することが必要です。

 

そして、トイレトレーニング。在園児はほとんど2歳児のうちにオムツがはずれます。定時排泄や友達がしている様子を見て「そういうものだ」ということが身につきやすいのですが、それも先生が一人ひとりの状況を把握し、あった働きかけや援助をするからトレーニングが進むということがあります。今年の2歳児は、おひさま組1人目の子どもが入園する9月まで、13人に対し先生が4人いました。(2名はおひさま組の先生。)現在19人を4名の先生で保育しています。

 

しかし、3歳児になると、25人~30人の子どもに対し先生は2人、多くて3人です。子どもは先生のクラス(集団)への言葉かけを聞き取り、友達から学び、生活していかなければなりません。もちろん先生は一人ひとりをよく見て保育していきますが、子どもも個別対応を離れて動くことが求められるのです。

 

でも、心配はいりません。3歳を幼稚園入園の年齢に決めたのは、よく考えられていたなあと思います。集団で行動し、楽しめることが増えるのが3歳です。次回は、来年3歳児ひよこ組になる子どもたちをレポートします。