のびのびこども園

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2020年1月9日

いろいろでいいじゃない

 

大きくなったね…思わず涙ぐむもと担任

12月24日クリスマスイブの日、第37回卒園生の集いを催しました。現中学2年生を招き、高校受験に向けて応援する会です。今年は8割の人たちが出席してくれて、懐かしく楽しいひと時を過ごしました。

 

年齢が上がるにつれ、厳しく複雑な現実に時には疲れてしまうこともあるでしょう。そんな時、幼稚園時代無条件に先生にかわいがられ、安心して過ごした感覚を思い出すとパワーがわいてきます。

 

今年の卒園生たちは、そうした園の思いを味わい尽くしてくれました。大いに笑い、幼稚園時代のようにはしゃぎ、当時のままの味「調理員の金子さんのチャーハン」の味に舌つづみを打ち、会が終了しても、帰るぎりぎりまで当時の生活発表会のDVDに見入って笑いころげていました。

はいっつ!ゲームの商品はおれのものだ!

 

そんな中で、少し離れた席に1人ぽつんと座っていたG君がいました。先生が「Gくん、ここの席空いているから詰めて」と声をかけても、女の子グループが「G、こっちおいでよ」と誘っても、「いや、いいよ」と動きません。(女の子グループ優しい!中学でいい教育受けてますね。)

 

こういう時、無理強いしないのがのびのび幼稚園のお約束。みんなGくんを気にかけながら、会を進行させます。そんなGくんがキラッと光る場面がありました。実はGくんソシアルダンスの選手で、学校の部活には入らず、日々前橋までレッスンに通っているそうのなのです。そこに現れた尾見先生。尾見先生は、群馬県のソシアルダンスの上位選手です。二人にペアダンスをもちかけると…

えっ、かっこいい!

 

何の下準備もないのに、スマホで曲をさっとみつけ、すばらしいパフォーマンスを披露してくれました。給食棟の一角がダンスホールに!

 

その後Gくんは夕方まで園庭で同級生や園児たちと遊んでいきました。

 

成長とともに、楽しそうにしている大勢の流れに入りにくい人も出てきます。どんな環境でも対応でき明るくふるまえる人ばかりではありません。それでいいじゃないですか、みんなが同じでなくても。違うと切ってしまうのはなしにしましょう。Gくん、来てくれてありがとう。個性的な君がいてくれて、平成23年のびのび幼稚園卒園生は虹色になりました。そして、受けとめてGくんのパフォーマンスを大いに盛り上げてくれた同級生のみんなの懐の深さにも感激です。いい子たちだなあ。

 

また、当時のPTA役員の方々もお招きし、ほとんどの方がお見えになりました。自分のお子さんの同級生の成長した姿に目を細めながらみなさん楽しそうにしていらっしゃいました。最後に「のびのび幼稚園の先生は皆さん温かいですね。卒園させてよかったです。」と言っていただきうれしかったです。