のびのびこども園

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2019年11月12日

たまごの中身は何だろう

たまごの中身は?

幼稚園では鶏を飼っています。メスで時々卵を産みます。動物当番で世話をするとき、産まれていると子どもたちは大喜び!

 

でも、衛生上食べることが叶わないので、手で触って温かさを感じた後みんなで見て、こっそり捨てていました。

 

しかし、それではもったいない。「中には何が入っているかな?」の質問が出たとき、きりん組の水出先生は「割ってみようか?」と提案してみました。

 

ただでは済まさない幼稚園教諭。先生は子どもに考えさせます。「何が入っていると思う?」

 

何て答えたと思います?

 

Aくん「生卵!」そうでしょうそうでしょう。

Bさん「ゆで卵!」ああ、温かいからね。

Cさん「目玉焼き!」・・・そう。目玉焼きは卵で作るからね。

Dくん「ひよこ!」そうだね。ひよこは卵から生まれるもんね。ウコッケイのひよこが生まれたこともあったしね。

 

正解は・・・ぱかっつ

生卵でした!

 

大人は当然生卵だと知っています。無精卵ですし。正解以外の答えは、ウケをねらっているのではなく、本気も本気。それぞれの子どもが経験や知識によって考え、引き出された答えです。そして、実際に割ってみることで、実感として鶏の産んだばかりの卵は生なんだということを理解します。

 

ここで、正解が答えられる必要はありません。子どもが「正解を言えないと恥ずかしい」と思わず、のびのびと自分の考えを述べ、実験によって事実を知ったということに嬉しさを感じたエピソードでした。

 

さて、続きがあります。次の日また産まれた卵。水出先生は、子どもたちに再び質問します。「何が入っていると思う?」みんな口々に答えます。「生卵!」しかし、Cさんだけは今日も答えは「目玉焼き!」。ココロは「今日、お母さんが卵を割って目玉焼きを作ってくれた。おいしかったので、これも目玉焼きで食べたいな。」

 

ぱかっつ・・・・今日も中身は生卵でした。生きてる教材ありがとう。