のびのびこども園

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2017年10月4日

リレーの背景にあるもの

運動会の練習も佳境を迎えています。

 

さて、今日のお題は年長児のリレー。運動会の華です。

 

競うあう楽しさを本気で楽しめるには、心の成長が必要です。ほんの幼い頃は、走るといっても、走ることそのものが楽しく順番はあまり気にしません。しかし、比較ができるようになり相手と自分を比べてどちらが速いかわかるようになると、「勝ちたい」という気持ちで走るようになります。

 

ところが人間得意不得意があるもので、走るのが速い人もいれば遅い人もいる。練習すればしないよりずっと速くなるけれど、自分はあの子にはぜったい勝てないとあきらめてしまう子どももいます。よくわかる子どもほどそう思うことがあるようです。

 

 

しかし、のびのび幼稚園のリレーは、全員リレー。1人が遅くても、メンバーが頑張って少しづつでも速く走れば挽回できるのです。つまり、1人では勝てないこともチームで力を合わせれば成し遂げることができる、このためにみんな懸命に走ります。

 

というわけで、チームで話し合って作戦を考えて練習に臨んできました。走る順を考えたり、バトンの渡し方を工夫したり。インコースを走れば抜かされないし距離も短くですむことに気づいた子どももいました。

 

リレーは運動会の最後の競技で、あっという間に終わってしまいます。しかし、背景には濃い時間の積み重ねがあり、そのために子どもたちは燃え、見ている人たちの感動を誘うのです。アンカーには責任があります。自分のチームが負けていても、全力で走り、最善のタイムを出さなければなりません。あきらめてたらたら走るなんてだめなのです。過去に、負けていたチームのアンカーが途中で転び、でもぱっと起き上がって真剣にゴールを目指したことがありました。膝には血がにじんでいました。観客、号泣です。

 

さて、今年はどんなドラマがあるでしょう。リレー開始は13:30予定。お楽しみに。

きりんリレー、練習の一コマ。先生の顔も真剣、応援にも熱が入ります。