
2016年12月26日
痛みとともに
生まれてすぐの赤ちゃんは、まとまった時間眠ってくれません。眠い目をこすりこすりお母さんは思うでしょう。早く長い時間眠ってくれるようにならないかしら…。
生活リズムがつき体がしっかりしてくると、いたずらで目が離せなくなり、追いかけるのにへとへとです。もう少し大きくなれば楽になると思いながら、その時々に現れる新しい悩みに頭を悩ませ続けるのが子育てなのかもしれません。
現代は、お父さんお母さんにとって心配の種がいっぱいあります。これがいいこれがだめだとあふれる子育て情報、マスコミの事件報道や、メールやラインのことばの断片。時には経験したり見聞きしたりした過去の記憶が自身を苦しめることもあるでしょう。
そんな時、どうか「本当は今何が起きているのか」を見てください。心の中で作った像の方が現実より怖いものになっていることはよくあります。怖くて心配で心の中のモンスターが現実を蝕んでしまう前に、身近な保育者に訴えてください。いっしょに考えます。「本当に起きていること」を見つめるお手伝いをします。きちんと対峙し誤解を解くと、解決の糸口が見えてくるものです。
生きていくのはたいへんですね。幼稚園の保育者たちは、楽しいことを共有するだけでなく、お父さん、お母さんの痛みにも寄り添えるようでありたいと思っています。